映画『裏窓(1954)』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『裏窓(1954)』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『裏窓(1954)』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『裏窓(1954)』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『裏窓』の結末は、スリルと緊張感に満ちた展開の末に、事件が解決し、平穏な日常が戻るという形で終わる。

物語のクライマックスでは、ジェフリーズが監視していた隣人ソーワルトの妻が行方不明になった謎が、ついに明らかになる。ジェフリーズは、恋人のリザや看護師のステラと共に、ソーワルトの怪しい行動を観察し続ける。リザは証拠をつかむためにソーワルトの部屋に忍び込み、妻の結婚指輪を発見する。しかし、リザはその場でソーワルトに見つかり、危険な状況に陥る。

その後、ジェフリーズの存在に気づいたソーワルトが、彼の部屋に忍び込む。ジェフリーズは足を骨折しており、身動きが取れないため、フラッシュをたいて時間を稼ぐが、ついに窓から突き落とされそうになる。その瞬間、警察が駆けつけ、ソーワルトは逮捕される。

ラストシーンでは、ジェフリーズは新たにもう片方の足も骨折し、ギプスをはめて療養している。リザは彼のそばで微笑みながら本を読んでおり、事件が解決した後の日常が戻ったことを示している。犬を失った夫婦は新しい子犬を迎え、アパートの住人たちはそれぞれの生活を続ける。映画は、事件の解決と平穏な生活の対比を描きながら、静かに幕を閉じる。

映画『裏窓(1954)』の考察・解説(ネタバレ)

映画『裏窓(1954)』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『裏窓(1954)』の帽子箱には何が入っているのか?

映画『裏窓』の中で、帽子箱の中身は明確には描かれていない。しかし、物語の展開から、多くの観客はそこにソーワルトが殺した妻の遺体の一部が入っているのではないかと推測している。

映画の中で、ジェフリーズは向かいのアパートを監視し、ソーワルトの妻の行方が不明であることに気づく。彼の怪しい行動から、妻を殺害したのではないかと疑い始める。特に、花壇の土を掘り返そうとした子犬の行動は、帽子箱に何か隠されていることを示唆している。しかし、映画の中ではその箱の中身が明確に映されることはなく、あくまで観客の想像に委ねられる。

この曖昧な演出は、ヒッチコックが得意とするサスペンスの手法の一つであり、観客自身に真相を考えさせる作りになっている。そのため、帽子箱の中身に関する議論は今もなお続いている。

映画『裏窓(1954)』の真相は映画内で明らかになる?

映画『裏窓』では、ソーワルトが妻を殺害したのではないかという疑惑が描かれるが、その真相が完全に明らかになることはない。

ジェフリーズは、向かいのアパートに住むソーワルトの行動を観察し、妻が突然姿を消したことや、大きなトランクを運び出す様子などから彼が殺人を犯したのではないかと推測する。さらに、妻の結婚指輪を持っていたリザが、ソーワルトに見つかりそうになり、窮地に陥るシーンもある。

映画の終盤では、ソーワルトがジェフリーズに襲いかかり、窓から突き落とそうとする。しかし、この行動自体が彼の罪を裏付ける決定的な証拠とはならない。また、帽子箱の中身や、妻の遺体がどこにあるのかといった詳細な部分については、はっきりと描かれないまま物語が終わる。この演出により、観客は最後までソーワルトの罪を確信できないという独特のサスペンスが維持されている。

映画『裏窓(1954)』のラストの意味とは?

映画『裏窓』のラストシーンは、事件の解決とともに、日常が戻ったことを示す象徴的なシーンとなっている。

ジェフリーズは、ソーワルトの犯罪を暴こうとしたことで、最終的に彼と対峙することになる。その結果、彼は窓から突き落とされそうになり、さらにもう片方の足も骨折してしまう。しかし、ソーワルトは逮捕され、事件は解決を迎える。

ラストシーンでは、ジェフリーズが両足にギプスをした状態で寝ており、そんな彼をリザが優しく見守る様子が描かれる。また、かつて子犬を殺された夫婦が新しい子犬を飼い始めたことも映し出され、アパートの住人たちはそれぞれの生活に戻っていく。

この結末は、事件の緊迫感から解放され、平穏な日常が戻ったことを象徴している。しかし、ジェフリーズの足は完全に自由を失い、彼の「覗き見」という行為がもたらした代償を暗に示している点も興味深い。

映画『裏窓(1954)』のステラ役は誰?

映画『裏窓』でステラを演じたのは、セルマ・リッターである。彼女はジェフリーズの世話をする看護師として登場し、映画の中で重要な役割を果たす。

ステラは率直でユーモアのある性格の持ち主であり、ジェフリーズが窓の外を覗き見していることに対して最初は批判的だった。しかし、彼がソーワルトの行動を怪しみ始めると、次第に興味を持ち、一緒に事件を調査するようになる。彼女はリザやジェフリーズとともにソーワルトの行動を観察し、決定的な証拠を見つけるための行動を起こす。

セルマ・リッターは、この役で独特のコミカルな存在感を発揮し、物語の緊張感を和らげる重要な役割を担っている。彼女のウィットに富んだセリフや表情は、映画のサスペンス要素とバランスを取りながら、観客に親しみやすいキャラクターを提供している。

映画『裏窓(1954)』の犯人のネタバレ

映画『裏窓』の犯人は、向かいのアパートに住むソーワルト(演:レイモンド・バー)である。彼は妻(演:アイリーン・ウィンストン)を殺害したのではないかと疑われ、ジェフリーズによって監視される。

ジェフリーズは、ソーワルトの行動が不審であることに気付き、深夜に大きなトランクを運び出していたことや、妻の姿が急に見えなくなったことを手がかりに、彼を殺人犯だと確信する。さらに、ソーワルトが妻の指輪を隠そうとしていたことが、決定的な証拠として浮上する。

映画の終盤、ジェフリーズはソーワルトに襲われるが、間一髪で助かり、彼は警察に逮捕される。しかし、帽子箱の中身や遺体の行方など、いくつかの謎は最後まで明確にはされない。これにより、観客には推測の余地が残されるが、ソーワルトが妻を殺したという事実は確定的なものとして描かれている。

映画『裏窓(1954)』のリザ役は誰?

映画『裏窓』でリザ・フレモントを演じたのは、グレース・ケリーである。彼女は主人公ジェフリーズ(演:ジェームズ・スチュアート)の恋人として登場し、物語の重要な役割を担っている。

リザは美しく洗練された女性であり、ファッション業界で働くキャリアウーマンとして描かれる。最初はジェフリーズの「覗き見」行為に否定的だったが、次第に彼の疑惑に興味を持ち、事件の調査に協力するようになる。彼女は大胆な行動を取り、ソーワルトの部屋に忍び込んで証拠を探すが、その結果として彼に見つかり、危険な目に遭うことになる。

グレース・ケリーの演技は、彼女のエレガントな魅力と知性を際立たせ、サスペンス映画の中で一種の安定感を与えている。映画のラストでは、ジェフリーズのそばで微笑む彼女の姿が映し出され、事件の解決とともに彼女の成長した姿が描かれている。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『シネマヴィスタ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『MIHOシネマ』の編集長も兼任しています。

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