この記事では、映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』の結末・ラスト(ネタバレ)
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』の結末では、ポカホンタスが自分の気持ちに正直になり、新しい選択をする姿が描かれています。物語の終盤、ポカホンタスはイギリス国王の前で自分の思いを伝え、アメリカ先住民の平和を訴えます。しかし、悪役のラトクリフ総督が彼女を窮地に追い込もうとします。そこで、ジョン・スミスが姿を現し、ポカホンタスを助け出し、2人はイギリスから脱出するために奔走します。
ポカホンタスは、以前から親しくなったイギリス人のジョン・ロルフにも助けられ、スミスとロルフの協力のもと、ラトクリフの策略から逃れることに成功します。イギリスからアメリカに戻る船旅の中で、ポカホンタスは自分の心の中にある本当の気持ちを見つめ直します。そして、最終的にポカホンタスはジョン・スミスではなく、ジョン・ロルフと共に生きることを選びます。こうして、ポカホンタスは新しい愛を見つけ、イギリスで得た学びを胸に抱きながら、ロルフと共に新しい未来へ向かう道を歩む決意を固めます。
映画は、ポカホンタスが異国での体験を通して自分を成長させ、彼女が自分らしさを失わずに新しい愛や友情を見つける姿を描いて終わります。ポカホンタスとロルフの関係は、異なる文化や考え方を理解し合いながら築くことができる新しい可能性を象徴しています。この結末は、ポカホンタスが自由と愛を追い求め、自分の道を選ぶ強い意志を示しており、物語を締めくくる希望に満ちたエンディングとなっています。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』の考察・解説(ネタバレ)
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』はなぜ「最悪」と言われるのか
『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』は、前作とは異なる要素やストーリーの展開が多くの観客から不評を買っています。前作では、ポカホンタスとイギリス人のジョン・スミスとのロマンスが描かれ、2人の異文化交流や自然愛などのテーマが感動的に表現されました。しかし、続編である本作では、前作のようなラブロマンスが薄れ、史実に沿った設定が強調されています。実際のポカホンタスは後にジョン・ロルフと結婚したとされており、本作では彼との関係がメインの内容として描かれました。
これにより、前作のファンからは「前作のロマンスが台無しになった」との意見が出て、特にジョン・スミスとポカホンタスの関係が前作で築かれたファンにとっては大きな不満となりました。また、前作の感動的な要素に比べて、本作はストーリーが平坦で、キャラクター同士の感情的なつながりがあまり感じられないという批判も多く見られます。
さらに、物語が進むにつれてポカホンタスのイギリスでの苦悩が描かれるものの、前作のような冒険的で力強いヒロイン像が弱まり、物語の盛り上がりに欠ける展開となっています。こうした点から、前作の成功を引き継げなかったため「最悪」との評価がつく原因となっています。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』はなぜ評判が悪いのか
『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』が評判が悪い理由の一つに、続編が前作とは大きく異なる方向性で作られたことが挙げられます。前作『ポカホンタス』では、実在のインディアン女性ポカホンタスとイギリス人ジョン・スミスとの文化を超えた恋愛を中心に描かれ、多くのファンが感動しました。しかし、ネイティブアメリカンから「史実と違う」という抗議を受けたため、続編は史実により沿った内容で制作されることとなりました。
これにより、続編ではジョン・スミスとのラブロマンスが薄れ、ジョン・ロルフとの新しい関係がメインとして描かれますが、この変更がファンの間で不評を招きました。ファンの多くは前作のロマンチックな部分を期待していたため、歴史的な忠実さを重視する方針に変わったことで、物語の方向性に違和感を覚える人が多かったのです。また、物語の展開やキャラクター同士の感情の描き方が前作と比べて薄く感じられるという意見も多く、全体として魅力が欠けていると評されました。
このように、前作でのファンの期待と続編の方向性がかけ離れていたことから、評判が悪くなり、失望するファンも多かったようです。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』で、ジョン・スミスは死んだのか?
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』の冒頭では、前作でポカホンタスと恋に落ちたジョン・スミスが「死んだ」と伝えられます。イギリスからポカホンタスの居住地にやってきたジョン・ロルフという男が、ジョン・スミスが亡くなったと語る場面があり、ポカホンタスもその知らせを信じて悲しみます。しかし、実はジョン・スミスは生きており、映画の後半で再び登場します。
この再登場は、ポカホンタスにとって驚きと喜びをもたらしますが、物語の流れに大きな影響を与えることはありません。ジョン・スミスは自分が生きていることを隠し、逃亡していた経緯をポカホンタスに説明しますが、結局ポカホンタスはジョン・ロルフとの新たな未来を選ぶことになります。
ジョン・スミスが死んだと偽るエピソードは、物語のサスペンス性を高めるための演出ですが、この展開が逆にジョン・スミスのキャラクターの扱いが軽く感じられるという意見もあります。このような設定の変更が、前作のファンにとっての失望をさらに深めたとも言われています。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』に出てくるジョン・ロルフについて
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』で登場するジョン・ロルフは、物語の中心人物の一人であり、実在の人物でもあります。ジョン・ロルフはイギリスから派遣された外交官であり、劇中でポカホンタスの住む土地に訪れ、イギリスの王様との交渉役としてポカホンタスをイギリスへ連れて行く重要な役割を担います。物語が進む中で、彼はポカホンタスに対して尊敬と好意を抱くようになり、次第に2人の関係が深まっていきます。
前作では、ポカホンタスの恋人として描かれたのはジョン・スミスでしたが、続編では実際の歴史に合わせて、ポカホンタスがジョン・ロルフと結ばれる展開が描かれます。ロルフは当初、イギリス的な価値観や礼儀作法を重んじる人物として描かれていますが、ポカホンタスと触れ合うことで彼女の自由な精神や新しい考え方を受け入れるようになり、互いに理解を深めていきます。
ジョン・ロルフは史実に基づいたキャラクターとして描かれているため、ロマンティックな要素が前作よりも控えめになっているという意見もありますが、彼との交流がポカホンタスの成長に大きく影響を与える重要な役割を果たしています。また、ロルフの登場により、ポカホンタスが異文化と接しつつも自分のアイデンティティを保つ姿が描かれており、物語に現実的な要素を加える役割を担っています。
映画『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』は、ディズニー映画の黒歴史と呼ばれている?
『ポカホンタス II イングランドへの旅立ち』は、一部のファンや批評家から「ディズニーの黒歴史」とも呼ばれています。これは、続編が前作とは異なる方向性をとり、ファンの期待を裏切る展開となったことが原因です。前作はロマンティックで感動的なストーリーが魅力とされ、ポカホンタスとジョン・スミスの愛の物語に多くの観客が心を動かされました。しかし、ネイティブアメリカンからの抗議を受けたことにより、続編では史実に基づいた展開を重視し、ジョン・ロルフとの新たな関係がメインテーマとして描かれることになります。
その結果、ファンが前作に感じたロマンティックな要素が薄れ、ポカホンタスとジョン・スミスの関係が終わるという結末に対して失望した意見が多く見られました。また、物語の方向性が史実に寄りすぎたことで、ディズニーらしいファンタジーや冒険の要素が控えめになり、物語に深みが欠けると評価されました。ジョン・スミスの扱いも、途中で一度「死んだ」と伝えられた後に再登場するという展開が、ファンにとっては物語のテンションを下げる要因となり、前作のドラマチックな盛り上がりと比べると物足りなさを感じさせるものでした。
このような要素から、続編は前作の魅力を引き継げず、ディズニー作品の中でも特に評判が悪いものの一つとして「黒歴史」として語られることが多くなりました。
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