映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の物語の結末は、主人公ポール・アトレイデスの新たな旅の始まりを示す形で終わります。

物語の後半、ポールと母親ジェシカは、宿敵であるハルコンネン家の襲撃を受けて家族や仲間を失い、砂漠惑星アラキスの広大な砂漠をさまようことになります。彼らは砂漠に生きる先住民フレーメンの一団と遭遇します。フレーメンは非常に厳しい環境で生き抜く知恵と力を持つ砂漠の民で、ポールが将来の運命に深く関わる存在です。

その中でポールは、フレーメンの戦士ジャミスと決闘を行うことを余儀なくされます。この決闘はフレーメンの掟によるものであり、逃げることは許されません。ポールは勝利を収めますが、初めて人を殺めるという経験を通して、自分が背負っている重い運命を改めて感じます。この出来事は、彼がアラキスでの新しい人生に足を踏み入れる象徴的な瞬間でもあります。

映画の最後、ポールはフレーメンの一団と共に砂漠の奥地へ進むことを決意します。その道のりは、彼が預言されている「救世主」として成長し、運命を受け入れる旅の始まりを意味しています。一方で、アラキスを巡る争いと権力の対立は未解決のままであり、物語は次の章に続く形で幕を閉じます。

この結末は、ポールが物語の中心人物として自身の力を認識し、新たな世界へ進む希望と不安を感じさせるものです。また、映画全体が第1部であるため、多くの伏線や未解決の問題が残され、続編への期待を抱かせる終わり方になっています。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の考察・解説(ネタバレ)

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』とナウシカの関係は?

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』と『風の谷のナウシカ』には、いくつかの共通点があります。まず、どちらの物語も砂漠が主要な舞台です。『DUNE』では砂漠惑星アラキスが物語の中心であり、『ナウシカ』でも荒廃した世界の一部に砂漠が広がっています。また、どちらの作品にも巨大な虫が登場します。『DUNE』では砂漠の支配者である「砂虫」が重要な役割を果たし、『ナウシカ』には大きな「オーム」が存在しています。

しかし、これらの共通点はあくまで設定やビジュアルの一部にすぎません。ストーリーの内容やテーマには直接的な関係はありません。『DUNE』は砂漠での権力闘争や運命を巡る話ですが、『ナウシカ』は自然との共生や戦争の悲劇を描いています。それぞれが独自のメッセージを持つ異なる作品です。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』が駄作と言われる理由は?

『DUNE/デューン 砂の惑星』はその独特なスタイルから賛否両論の評価を受けています。駄作と言われる理由の一つは、ストーリーが非常にゆったりと進むことです。映画全体が壮大な雰囲気を重視しており、観客の中にはそのペースに退屈を感じる人もいます。

さらに、スローモーションの多用も批判の的になっています。キャラクターの表情や場面の重みを強調する演出として使われていますが、それがくどいと感じる人もいます。このため、物語が前に進んでいないように見えるという指摘があります。

また、映画が全体の物語の「第一部」であることも一因です。このため、多くの設定や伏線が回収されず、結末が中途半端に感じる人もいます。これらの要素が積み重なり、一部の視聴者にとっては「駄作」と感じられる理由となっています。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』が面白いと言われる理由は?

『DUNE/デューン 砂の惑星』が面白いと言われる理由は、まずその圧倒的なビジュアルです。砂漠惑星アラキスの風景は、広大で神秘的であり、観る人をその世界に引き込む迫力があります。壮大な宇宙スケールと細部まで作り込まれた風景が、まるで別世界にいるような感覚を与えます。

また、巨大な砂虫の存在も魅力の一つです。このクリーチャーはアラキスにおいて非常に重要で、圧倒的なスケール感と恐怖をもたらします。そのリアルな描写と動きは、視覚的な驚きと興奮を提供します。

さらに、映画の音楽や音響効果も高く評価されています。壮大なスコアは物語の緊張感を高め、シーンに一層の重みを与えます。これらの要素が組み合わさり、『DUNE』は没入感の高い、見る価値のある作品として多くの人に支持されています。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』は全部で何部作?

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は全2部作で構成されています。本作はその第1部であり、物語は完全には完結していません。第1部では、主人公ポール・アトレイデスが砂漠惑星アラキスに降り立ち、家族と運命に翻弄される中で成長し、次なる段階への準備を描いています。

続編となる『デューン 砂の惑星 PART2(原題:DUNE: PART TWO)』では、第1部で描かれた伏線が回収され、アラキスを舞台とした壮大な物語が完結する予定です。この第2部は2024年に公開されました。原作となるフランク・ハーバートの小説も非常に長大であるため、映画を2部作に分けることで原作の魅力や複雑なストーリーを丁寧に描いています。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』はナウシカのパクリ映画?

『DUNE/デューン 砂の惑星』が『風の谷のナウシカ』のパクリではないかと言われることがありますが、それは設定上のいくつかの類似点によるものです。例えば、砂漠を舞台にした世界観や、巨大な虫の存在が指摘されることが多いです。『DUNE』では砂漠を支配する「砂虫」が登場し、『ナウシカ』では巨大生物「オーム」が物語の重要な存在として描かれています。

しかし、この2つの作品はテーマやストーリーがまったく異なります。『DUNE』は政治的な権力闘争や救世主伝説を中心に展開する一方で、『ナウシカ』は自然との共生や人間の愚かさに焦点を当てています。また、『DUNE』はフランク・ハーバートによって1965年に執筆された原作小説を基にしており、『ナウシカ』よりも先に生まれています。このため、パクリという指摘は誤解に基づいていると言えるでしょう。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星(2020)』の続編は?

『DUNE/デューン 砂の惑星』には続編があります。続編となる『デューン 砂の惑星 PART2(原題:DUNE: PART TWO)』は2024年に公開されました。この第2部では、第1部で描かれたポール・アトレイデスの運命が本格的に動き出し、彼が砂漠惑星アラキスで重要な存在となっていく過程が描かれます。

続編では、アラキスを巡る政治的な対立がさらに激化し、ポールがその渦中でどのような選択をするのかが大きな焦点となります。また、第1部で登場したキャラクターたちの運命や、砂漠の民フレーメンとの関係性も深掘りされます。この続編によって、『DUNE』シリーズの壮大な物語が完結し、観客にとって大きな満足感を与えることが期待されています。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『シネマヴィスタ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『MIHOシネマ』の編集長も兼任しています。

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