この記事では、映画『トライアングル(2009)』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。
映画『トライアングル(2009)』の作品情報
引用元:U-NEXT
製作年 | 2009年 |
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上映時間 | 99分 |
ジャンル | サスペンス ホラー |
監督 | クリストファー・スミス |
キャスト | メリッサ・ジョージ マイケル・ドーマン レイチェル・カーパニ ヘンリー・ニクソン |
製作国 | イギリス オーストラリア |
映画『トライアングル(2009)』の作品概要
『トライアングル』は、2009年に公開されたクリストファー・スミス監督のサイコロジカル・ホラー映画です。主演はメリッサ・ジョージが務め、ヨットでの航海中に奇妙な嵐に遭遇し、謎の豪華客船に乗り込んだ人々が、次々と起こる不可解な出来事に巻き込まれる様子を描きます。映画は、時間のループやパラレルワールドといった要素を巧みに取り入れ、観客を予測不能なサスペンスとホラーの世界へと引き込みます。
映画『トライアングル(2009)』の簡単なあらすじ
シングルマザーのジェスは、友人たちと共にヨットでの航海に出かけます。しかし、突然の嵐に遭遇し、ヨットが転覆してしまいます。彼らは、通りかかった豪華客船に助けを求めますが、船内は不気味に静まり返っています。次第に、船内で奇妙な出来事が次々と起こり、ジェスは何度も繰り返される恐ろしい状況に直面します。彼女は、この不可解なループから抜け出すための方法を模索しますが、次第に自分の存在に関する驚くべき真実に気づき始めます。
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映画『トライアングル(2009)』の結末ラスト(ネタバレ)
映画のクライマックスでは、ジェスが豪華客船で繰り返されるループの真相に気づきます。彼女は船上で同じ出来事を何度も経験し、その度に同じ悲劇が繰り返されることを理解します。ジェスは、このループから抜け出すために必死に戦いますが、彼女の行動がさらに事態を複雑にし、混乱を招くことになります。
ジェスは、同じ船上に過去の自分や他の乗客たちが存在することに気づきます。彼女は自分が過去の行動によって現在の状況を引き起こしていることを理解し、この無限ループから抜け出すために過去の自分を倒そうと試みます。しかし、彼女の試みは失敗に終わり、ループは再び繰り返されます。
最終的に、ジェスは船から脱出することに成功し、自宅に戻ります。しかし、そこでも新たなループが待ち受けており、彼女が家族と再会するも再び悲劇が繰り返されることが示唆されます。ジェスは息子の死を目撃し、自分自身がこの終わりのない悪夢を引き起こしていることに気づきます。彼女は再びヨットに乗り込み、航海に出発することで、ループが続く運命にあることを受け入れざるを得ません。
映画は、ジェスがこの終わりのないループから逃れられないという無情な現実を描きつつ、彼女の葛藤と絶望を強調して幕を閉じます。この結末は、観客に対して深い心理的な影響を与え、時間のループや運命の不可避性について考えさせるものとなっています。
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映画『トライアングル(2009)』の考察・解説(ネタバレ)
映画『トライアングル(2009)』の様々な矛盾
映画『トライアングル(2009)』には、物語の複雑な時間のループが引き起こす多くの矛盾が存在します。主人公のジェスが繰り返し同じ時間を経験する中で、彼女は自分自身や他の乗客たちと何度も出会い、殺し合いを繰り返します。この繰り返しが生む最大の矛盾は、ジェスが未来の自分自身と対峙し、その行動が自分の過去の出来事に影響を与えるという点です。また、物語の中で、ジェスが船から抜け出そうとするたびに新しいループが始まるため、同じ場面や出来事が何度も繰り返される一方で、細かな違いや新たな要素が加わることで、観客に混乱をもたらします。さらに、ジェスがループを抜け出せないという状況そのものが、彼女の行動によって変わりうるはずの未来が固定されてしまっているというパラドックスを生み出しています。これらの矛盾が物語のサスペンスを高め、視聴者に強いインパクトを与えています。
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映画『トライアングル(2009)』の伏線一覧と回収
ジェスの不安と疲労
伏線
映画の冒頭から、ジェスは明らかに疲れ切っており、何かに苛立っている様子が描かれています。彼女はしばしば息子のことを気にかけており、その不安が彼女の行動に影響を与えていることが示唆されています。
回収
物語の終盤で、ジェスが過去の出来事を繰り返していることが明らかになります。彼女の不安と疲労は、何度も同じ悲劇的な出来事を経験していることから来ており、この繰り返しの中で彼女が変わり果てていく様子が描かれます。
船上での既視感
伏線
ジェスが豪華客船に乗り込んだ際、彼女は何かがおかしいと感じるシーンがあります。特に、船内の風景や出来事がどこかで見たことがあるように感じ、既視感を抱きます。
回収
最終的に、ジェスが過去に何度も同じ船上の出来事を経験していることが明らかになります。彼女の既視感は、実際に何度も繰り返している時間のループに由来しており、同じ場所で何度も同じ出来事が起きているためでした。
他のジェスの存在
伏線
映画の中盤で、ジェスが船内で自分自身を目撃するシーンがあります。最初は混乱し驚くものの、次第に他のジェスたちが自分と同じ状況にいることを理解します。
回収
ジェスが船上で何度も同じ時間を繰り返しているため、過去の自分や未来の自分と出会うことが可能になっています。彼女が自分自身を目撃することは、無限ループの中での自己対峙を象徴しており、彼女がループから逃れられないことを示しています。
ヨットへの戻り
伏線
ジェスが豪華客船から脱出し、再びヨットに戻るシーンがあります。この時、彼女は一見正常に戻ったかのように見えますが、何かがおかしいと感じ続けます。
回収
ジェスが自宅に戻り、息子との再会を果たすものの、新たなループが待ち受けていることが示唆されます。彼女が再びヨットに乗り込み、航海に出発することで、無限のループが続く運命にあることが確定します。ヨットへの戻りは、ループの繰り返しを象徴しており、彼女が永遠にこのサイクルから抜け出せないことを強調しています。
船内の不思議なメッセージ
伏線
ジェスが船内を探索している間、壁や鏡に書かれた不思議なメッセージを見つけます。これらのメッセージは、彼女に対する警告やヒントのように見えますが、最初は意味不明です。
回収
後半で、これらのメッセージが過去のジェスたちが残したものであり、ループの中での彼女の行動や試みが刻まれていることが明らかになります。ジェスが同じ状況を繰り返す中で、彼女自身が残した痕跡がメッセージとなって現れているのです。これにより、彼女が何度も同じループを経験していることが確証されます。
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