映画『デスノート Light up the NEW world』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『デスノート Light up the NEW world』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『デスノート Light up the NEW world』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『デスノート Light up the NEW world』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『デスノート Light up the NEW world』の結末では、すべての謎が明らかになるとともに、意外な展開が待ち受けています。物語のクライマックスで、6冊のデスノートをめぐる争いが最終局面を迎えます。キラの後継者を名乗る者たちや警察、そして竜崎がそれぞれの思惑を持って戦います。

実は、竜崎と名乗っていた彼は、Lの後継者ではなく、すべてを裏から操っていた黒幕でした。彼の目的は、6冊すべてのノートを集め、自分の力を誇示することでした。しかし、その企みは警察の捜査員・三島に見抜かれ、彼との対決が展開されます。三島は自分の命を懸けて竜崎の計画を阻止しようとします。

最後のシーンでは、竜崎がノートを使い、三島の命を奪おうとしますが、逆にそのノートが無効化されてしまいます。実は、ノートの所有権や使用に関するルールのトリックが仕掛けられており、竜崎の計画は失敗に終わります。そして、三島は命を落としながらも、世界が再びデスノートの脅威から解放されることに成功します。

映画のラストでは、竜崎が取り押さえられ、警察に逮捕されますが、彼は最後に「ノートが銃に勝てるわけがない」と言い残します。この言葉は、物語全体を象徴するセリフであり、人間の力と欲望、そして超常的な力との間の対立を暗示しています。

物語は一応の決着を見ますが、エンドロール後に再び夜神月の「計画通りだ」というセリフが響きます。このセリフは、月の影響がまだ世界に残っていることを示唆し、物語が完全には終わっていないことを暗示するものです。映画は、観客に新たな物語の可能性を残しながら幕を閉じます。

映画『デスノート Light up the NEW world』の考察・解説(ネタバレ)

映画『デスノート Light up the NEW world』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『デスノート Light up the NEW world』はなぜひどいと言われるのか?

『デスノート Light up the NEW world』は、2006年に公開された『デスノート』シリーズの続編として制作されましたが、多くのファンや批評家から厳しい評価を受け、「ひどい」とされることがあります。その理由の一つは、オリジナルのキャラクターやストーリーの魅力を十分に引き継げなかった点です。特に、前作で登場した月とLの緊張感あふれる頭脳戦が、本作では薄れてしまい、代わりに新キャラクター同士の対立が軸になっていますが、その構成が不十分だと感じられることがありました。

また、物語の展開が複雑になりすぎている点も批判の対象です。6冊のデスノートが登場し、それを巡る争いが物語の中心になりますが、そのルールや設定が説明不足で、観客に混乱を与える場面が多くあります。加えて、新キャラクターたちの動機や行動に説得力が欠けており、感情移入が難しいと感じる観客もいました。

演出面でも、オリジナルの作品が持っていた緊張感やダークな雰囲気が薄れてしまい、映像の派手さが優先されてしまったという指摘もあります。これらの要素が重なり、オリジナルのファンからは期待外れとされることが多く、「ひどい」と評価される理由となっています。

映画『デスノート Light up the NEW world』のセリフ「ノートが銃に勝てるわけねえだろ」について

本作の中で、竜崎が発する「ノートが銃に勝てるわけねえだろ」というセリフは、物語の中でも印象的な場面として多くの議論を呼びました。このセリフは、デスノートという超常的な力を持ったアイテムが持つ絶対的な力を否定するものであり、シリーズ全体のコンセプトを揺るがすものと解釈されます。

デスノートは、人間の名前を書くことで相手を死に至らせる力を持っており、その力が如何に恐ろしく絶対的であるかが、これまでの物語の核となっていました。しかし、竜崎のこのセリフは、銃のような現実的な武器の方が力を持つという皮肉とも取れる表現であり、デスノートの脅威を相対化する意図が含まれています。

このセリフは、物語の緊張感を薄れさせると同時に、シリーズに対する新しい視点を提供するものでもありますが、ファンからは「デスノートの世界観を崩すセリフ」として批判的に捉えられることが多かったです。シリーズの根幹にあった「頭脳戦」を超常的なアイテムではなく、現実的な力で解決しようとするアプローチが、物語を平凡に感じさせる要因の一つとなっています。

映画『デスノート Light up the NEW world』のノートのルールの矛盾とは?

『デスノート Light up the NEW world』では、前作から引き継がれるデスノートのルールに新たな要素が加わり、物語が展開します。しかし、その中でいくつかのルールに矛盾が見られ、物語の整合性に疑問が生じています。たとえば、デスノートの所有者が変わることで発生する影響や、ノートに書かれた名前の発動タイミングなどが一貫していないと感じられる部分があります。

特に、6冊のデスノートが同時に存在するという設定が混乱を招く要因となっています。複数のノートが同時に発動する場合の優先順位や、どのノートが有効とされるのかといったルールが曖昧で、観客にとって理解が難しい展開が見られます。また、所有権が移った場合の記憶の扱いについても、前作と矛盾するような描写があり、ファンの間で疑問視されました。

さらに、物語の中で新たに登場する「死神による干渉」についても、従来のルールと異なる解釈がされており、シリーズの一貫性が損なわれていると感じる観客が多くいました。これらのルールの不整合は、物語の説得力を低下させ、視聴者の没入感を妨げる要因となっています。その結果、映画全体の評価にも悪影響を及ぼすことになりました。

映画『デスノート Light up the NEW world』の突っ込みどころは?

『デスノート Light up the NEW world』には、多くの突っ込みどころが存在し、物語の整合性やキャラクターの行動に対する疑問が多く寄せられました。まず、登場人物たちの動機や行動が不自然に感じられる場面がいくつかあります。特に、重要な場面でキャラクターが急に非現実的な判断をすることが多く、観客から「なぜそんなことをするの?」という疑問の声が上がりました。

また、物語の中心となる6冊のデスノートの設定が複雑すぎて、ルールの理解が難しいという批判もあります。ノートの所有権や使用方法についての説明が不十分で、混乱を招く場面が多くありました。そのため、観客が物語に没入しづらく、理解が追いつかないという感想が目立ちます。

さらに、竜崎や新しいキャラクターたちの活躍が期待されていた一方で、彼らの個性や能力が十分に描かれなかったことも指摘されています。特に、頭脳戦が魅力だったオリジナルのシリーズに比べ、本作ではアクションに重きを置きすぎてしまい、緊張感のある心理戦が欠けていると感じられました。

そして、CGや映像の質が物語の展開に比べて浮いてしまっているという指摘もあります。デスノートを巡る深刻な物語に対して、過剰な演出がアンバランスに感じられる場面があり、これが作品の評価を下げる要因となりました。

映画『デスノート Light up the NEW world』のエンドロール後の「計画通りだ」の意味は?

映画のエンドロール後に流れる「計画通りだ」というキラ(夜神月)のセリフは、シリーズのファンに強いインパクトを与えるものでした。このセリフは、過去のデスノートシリーズの名台詞を再び登場させ、観客に月の存在感を思い起こさせるものであり、「すべては計画通りだった」という彼の冷酷さと知略を象徴しています。

本作では、夜神月はすでに死んでいますが、「計画通りだ」というセリフは、彼の意志が今もなお生き続けていることを暗示しています。新たなデスノートを巡る争いが彼の死後も続き、彼の影響が世界に残り続けているという意味が込められています。また、このセリフは新たな展開や続編を期待させる演出としても捉えられます。

しかし、このセリフに対しては「どの計画のことなのか」という疑問を持つ観客も多くいました。本作では、夜神月が生前に立てた計画については明示されていないため、このセリフが何を指しているのかは曖昧です。そのため、謎めいた余韻を残しつつも、一部のファンには混乱を与える結果となりました。

映画『デスノート Light up the NEW world』で再登場したミサの変化

『デスノート Light up the NEW world』では、前作の重要なキャラクターである弥海砂(ミサ)が再登場します。彼女は前作ではトップアイドルとして登場し、夜神月を愛する一途なキャラクターとして強い印象を残していました。しかし、本作では彼女がアイドルから女優へと転身しており、その変化が物語の一部として描かれています。

ミサは、月を失った後もその悲しみを引きずりながら生きています。本作では、彼女が心の傷を抱えたまま芸能活動を続けていることが示唆され、彼女のキャラクターに一層の深みが加わりました。彼女の転身は、月との関係が彼女に与えた影響や、過去を乗り越えようとする彼女の姿を象徴しているとも解釈できます。

一方で、ファンからは「なぜミサが女優になったのか」という疑問の声も上がっています。物語内での説明が不十分なため、彼女の職業の変化が唐突に感じられる部分もありました。また、ミサの再登場は物語の進行にあまり大きな影響を与えず、彼女の存在が十分に活かされていないとの指摘もあります。

それでも、ミサの登場はファンサービスとして一定の評価を受けており、彼女の変化を通じて月との過去が今もなお影響を与え続けていることを伝えています。彼女のキャラクターは、過去のシリーズとのつながりを感じさせ、本作における重要な要素の一つとなっています。

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