映画『スプリット』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

映画のネタバレ・あらすじ

この記事では、映画『スプリット』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。

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映画『スプリット』の作品情報


引用元:U-NEXT

製作年 2017年
上映時間 117分
ジャンル ホラー
サスペンス
監督 M・ナイト・シャマラン
キャスト ジェームズ・マカヴォイ
アニャ・テイラー=ジョイ
ベティ・バックリー
ジェシカ・スーラ
製作国 アメリカ

映画『スプリット』の作品概要

『スプリット』は、M・ナイト・シャマラン監督による2016年のアメリカのサイコロジカルホラー映画です。ジェームズ・マカヴォイが主演し、解離性同一性障害を抱える主人公が複数の人格を持つという異常な設定を描いています。物語は、3人の少女が誘拐され、その背後にある複数の人格が絡む緊迫した心理ドラマとサスペンスを織り交ぜています。映画は、人間の精神の複雑さと闇を探求しつつ、驚きの展開で観客を魅了します。

映画『スプリット』の簡単なあらすじ

映画『スプリット』のあらすじを簡単に紹介しています。どんな話なのか参考にしてみてください。

『スプリット』は、解離性同一性障害を持つケビンが3人の少女を誘拐するところから始まります。少女たちは、ケビンの異なる人格によって閉じ込められ、彼の精神の中で繰り広げられる複雑な対立と葛藤に巻き込まれます。彼女たちは、ケビンの中の複数の人格と対峙しながら脱出を試みますが、その過程で次第にケビンの真の目的が明らかになっていきます。
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映画『スプリット』の結末ラスト(ネタバレ)

映画『スプリット』の結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

『スプリット』の結末は、驚愕の展開と共に訪れます。ケビンの24の人格の中で「ビースト」と呼ばれる最後の人格が現れることが示唆され、物語はクライマックスを迎えます。「ビースト」は驚異的な力と恐ろしい意図を持ち、少女たちにとって最大の脅威となります。ケビンの他の人格たちは「ビースト」の出現を防ごうとする一方で、少女たちも自らの命を守るために必死の抵抗を試みます。

ケイシーは、自らの過去の経験を活かし、ケビンの人格たちと対話を試みます。彼女はケビンの内なる対立を利用し、彼の精神的な弱点を突こうとします。ケビンの人格たちが混乱し始める中、最終的に「ビースト」が完全に現れ、彼の圧倒的な力が示されます。

しかし、ケイシーはケビンの元にたどり着き、彼に真の自分を思い出させることに成功します。彼の本当の名前を呼びかけることで、ケビンの元の人格が一瞬だけ表れ、その隙を突いてケイシーは脱出します。ケイシーの勇敢な行動と機転が、彼女を救う決定的な要素となります。

映画のラストシーンでは、ケビンの人格が再び混乱し、彼の未来が不確かなものとして描かれます。また、映画の最後に『アンブレイカブル』とのクロスオーバーが示唆され、デイビッド・ダンの登場がファンを驚かせます。これにより、『スプリット』はシャマランのスーパーヒーロー映画シリーズの一部であることが明らかになり、さらなる展開への期待が高まります。
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映画『スプリット』の考察・解説(ネタバレ)

映画『スプリット』に対する疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『スプリット』の最後のセリフと人物の意味はなに?

映画『スプリット』の最後に登場するセリフと人物は、M・ナイト・シャマラン監督の別の作品『アンブレイカブル』と繋がりを示しています。ラストシーンで、ダイナーでニュースを見ていた女性が「15年前に捕まった変な男に似てるわ」と言うと、カメラがブルース・ウィリス演じるデヴィッド・ダンに切り替わり、彼が「ミスター・ガラス」と答えます。これは、『アンブレイカブル』のヴィランであるミスター・ガラスを示唆し、『スプリット』が同じ世界観を共有していることを明らかにしています。この瞬間により、『スプリット』が『アンブレイカブル』の続編、そして『ミスター・ガラス』へと繋がるトリロジーの一部であることが明確になります。

映画『スプリット』で出てくる多重人格者はどんな人物なのか?

映画『スプリット』で登場する多重人格者ケヴィン・ウェンデル・クラムは、24の異なる人格を持つ男性です。彼の人格の中でも特に危険なのは「デニス」「パトリシア」「ヘドウィグ」であり、彼らは「ビースト」という超人的な存在を呼び覚まそうとしています。ケヴィンの多重人格は、幼少期の虐待が原因で発生したものであり、人格ごとに性格や身体能力、さらには病気の有無までが異なります。「ビースト」が登場することで、ケヴィンは超人的な力を持つ存在へと変貌し、誘拐した少女たちに対して恐ろしい行動を取ります。ケヴィンの複雑な人格は、彼の内面的な葛藤と過去のトラウマを象徴しています。

映画『スプリット』で誘拐されたケイシーの過去とは?

映画『スプリット』で誘拐されたケイシーは、過去に深いトラウマを抱えた少女です。彼女は幼少期に叔父から性的虐待を受けており、その経験が彼女の性格や行動に大きな影響を与えています。ケイシーは、常に周囲に対して心を閉ざしており、自分を守るために冷静かつ慎重に行動します。映画の終盤で、ケイシーの過去が明らかになり、彼女がケヴィンの「ビースト」人格から生き延びた理由が明確になります。「ビースト」は純粋な苦痛を経験した者を「純潔な者」として認めるため、ケイシーを見逃します。この過去のエピソードは、彼女の強さと生き残るための意志を象徴しています。

映画『スプリット』の最後に出てくるダンとは誰なのか?

映画『スプリット』の最後に登場するダンとは、ブルース・ウィリスが演じるデヴィッド・ダンのことです。彼はM・ナイト・シャマラン監督の別作品『アンブレイカブル』の主人公であり、『スプリット』のラストシーンで、ケヴィンの犯行が報じられるダイナーで姿を現します。このシーンは、『スプリット』が『アンブレイカブル』と同じ世界観を共有していることを示し、さらに続編『ミスター・ガラス』へと繋がる伏線を提供しています。デヴィッド・ダンは超人的な力を持ち、犯罪者と対決するキャラクターであり、ケヴィンと彼の多重人格「ビースト」との対決が次回作で描かれることを予感させる重要な瞬間となっています。

映画『スプリット』に出てくるケイシーと叔父の関係とは?

映画『スプリット』で描かれるケイシーと叔父の関係は、ケイシーの過去に深い影響を与える重要な要素です。ケイシーは幼少期に母親を亡くし、叔父のもとで育てられましたが、その叔父から性的虐待を受けていました。この過去のトラウマが、ケイシーの性格や行動に影響を与え、彼女が他人に対して心を閉ざし、孤独を感じる原因となっています。映画の終盤では、この虐待の事実が明らかになり、ケイシーが抱える心の傷と、それが彼女のサバイバルスキルにどのように繋がっているかが描かれます。ケイシーと叔父の関係は、物語全体におけるケイシーの成長と彼女が直面する現実の残酷さを浮き彫りにする役割を果たしています。

映画『スプリット』で24人目の人格であるビーストとは一体何なのか?

映画『スプリット』で24人目の人格として登場する「ビースト」は、ケヴィン・ウェンデル・クラムの中で最も危険で強力な人格です。「ビースト」は他の人格とは異なり、超人的な力や身体能力を持ち、獣のような本能に従って行動します。ケヴィンの他の人格が「ビースト」を崇拝し、彼の登場を待ち望んでいるという設定があり、彼らの目的は「ビースト」を解放して、純潔な者のみを生かすというものです。「ビースト」は、ケヴィンが幼少期に受けた虐待や苦痛から生まれた最も恐ろしい側面であり、彼が経験した全ての痛みを象徴しています。物語のクライマックスで、「ビースト」は現実の脅威としてケイシーたちに襲いかかり、その恐ろしさを鮮明に描き出します。
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映画『スプリット』の伏線一覧と回収

映画『スプリット』の主要な伏線一覧とその回収についてわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

ケヴィンの多重人格障害

伏線

物語の序盤から、ケヴィンが多重人格障害を抱えていることが示されています。彼の中には23人の人格が存在し、そのうちいくつかは敵対的で危険な性格を持っています。特に「ビースト」と呼ばれる新しい人格の存在が、物語の核心に迫る重要な要素として暗示されています。

回収

最終的に「ビースト」という人格が完全に現れ、彼の身体能力が異常に強化される様子が描かれます。この人格は他の人格とは異なり、超人的な力と凶暴性を持っており、物語のクライマックスで主役を果たします。ケヴィンの多重人格が物語全体の展開に大きな影響を与えることになります。

ケイシーの過去のトラウマ

伏線

物語の中で、ケイシーの過去に起きたトラウマがフラッシュバックとして描かれます。彼女が幼少期に経験した虐待や苦痛が、現在の彼女の行動や精神状態に影響を与えていることが暗示されています。この過去が彼女の生存能力にどう関わるのかが重要なポイントです。

回収

ケイシーの過去のトラウマが、彼女がケヴィンの人格の一つである「ビースト」に認められる理由となります。ビーストは「純粋な魂」を持つ者を認識し、ケイシーが虐待によってそのような魂を持っていると判断します。彼女の過去が、彼女を生かす鍵となり、物語の結末に繋がります。

精神科医フレッチャーの研究

伏線

ケヴィンの精神科医であるフレッチャー博士は、多重人格障害の研究をしており、ケヴィンの症例に特別な興味を持っています。彼女は、人格が体に物理的な変化をもたらす可能性について言及しており、これが物語の中で重要な役割を果たすことが示唆されています。

回収

フレッチャー博士の研究が、ケヴィンの「ビースト」人格の出現によって証明されます。ビーストは他の人格とは異なり、超人的な力を持ち、身体的にも変化しています。この変化が、フレッチャー博士の理論を裏付ける形で展開され、物語のクライマックスでその力を発揮します。

ケヴィンのロッカーに隠された手紙

伏線

ケヴィンのロッカーに何枚もの手紙が隠されているシーンが登場しますが、その内容についてはすぐには明かされません。この手紙がケヴィンの人格や彼の過去に深く関わるものであることが示唆されていますが、その具体的な内容は伏せられています。

回収

これらの手紙は、ケヴィンの異なる人格たちがそれぞれに秘密を持ち、内的な葛藤や計画を抱えていることを示しています。手紙の内容が、彼の内なる闘争や彼が抱える秘密の一端を明らかにし、物語の真実に迫るための手がかりとなります。

動物園のロケーション

伏線

物語の初期から、ケヴィンが囚われた少女たちを監禁している場所が動物園であることが示唆されますが、その場所については詳細には触れられません。動物たちが頻繁に言及される一方で、場所の具体性は曖昧にされています。

回収

物語の終盤で、ケヴィンが監禁していた場所が実際に動物園の地下であったことが明らかになります。ビーストという人格が動物的な力を持っていることが、彼がこの場所を選んだ理由と結びつき、物語のテーマに一貫性を持たせる要因となります。

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