映画『ソウ5』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『ソウ5』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『ソウ5』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『ソウ5』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『ソウ5』のラストでは、複数の物語が交錯しながら衝撃的な結末を迎えます。物語のメインの一つは、捜査官ストラムとホフマンの対決です。ホフマンは、ジグソウの後継者として冷酷な罠を仕掛け、ストラムを排除しようと画策します。一方、ストラムはジグソウの全貌を暴こうとし、ホフマンを追い詰めますが、彼の計画に引っかかってしまいます。

ラストシーンでは、ストラムは密室に閉じ込められます。この部屋には徐々に壁が動き出し、ストラムを圧殺する仕掛けが施されています。彼はなんとか生き延びようと奮闘しますが、ホフマンの策略を打ち破ることはできず、壁に押し潰されて命を落とします。一方でホフマンは、ストラムをジグソウの真犯人であるかのように偽装し、自身は疑いを逃れます。このラストによって、ホフマンがジグソウの後継者として次のゲームを仕掛ける余地を残しながら物語は終わります。

同時に進行していた5人の参加者によるゲームでも、残虐な展開が繰り広げられました。彼らは協力することで全員が生き残れるように設計されたゲームに挑みますが、参加者同士の不信感やエゴによって次々に犠牲者を出します。最終的にはブリットとマリックの2人が生き残りますが、最後のトラップでは大量の血液を提供することを求められ、規定量を達成したものの、彼らが生き延びたかどうかは明確に描かれません。失血死した可能性が高いとも考えられ、観客に余韻を残す結末となっています。

この映画のラストは、シリーズ全体のテーマである「生存本能と協力の重要性」が繰り返し強調されています。また、ホフマンがジグソウの後継者として暗躍することが明らかになることで、次作への伏線も張られる構成となっています。

映画『ソウ5』の考察・解説(ネタバレ)

映画『ソウ5』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『ソウ5』は協力するゲームなのか?

映画『ソウ5』に登場するゲームは、基本的に参加者5人が協力することで全員が生き残れるように設計されています。しかし、参加者たちは互いに信頼せず、個人で生き残るために行動する場面が多く見られます。その結果、彼らはトラップを進むたびに無駄な犠牲を出し、ゲームをより困難にしています。

たとえば、最初のゲームでは、部屋から脱出するために全員が鍵を取らなければなりませんでしたが、参加者たちはお互いを蹴落とすような行動をとりました。また、次のラウンドでは電気を使ったトラップが登場しますが、ここでも協力が足りないため、誰かが犠牲になる結果となります。

ゲーム全体の設計としては、参加者が助け合えば各ラウンドでの負担が分散され、最小限のダメージで済むようになっていました。しかし、個人主義が先立ち、誰かを犠牲にする行動を取ったため、後半のゲームでは負担が集中し、最終的には生き残る可能性が大きく減少しました。このことから、ゲームは協力を前提とした設計だったと言えます。

映画『ソウ5』のブリットについて

ブリットは、映画『ソウ5』のゲーム参加者の一人で、不動産開発会社の副社長を務めるキャラクターです。彼女は自信家で冷静な性格を持っていますが、ゲームの進行中には彼女の策略的な一面が明らかになります。他の参加者に対してリーダーシップを発揮する一方で、自分の生存を優先する行動も見られます。

ブリットはゲームの中で次々と現れるトラップに対し、冷静に状況を分析し、戦略を立てながら進みます。しかし、協力が鍵となるゲームの中で、他の参加者との信頼関係を築くことには失敗します。その結果、彼女自身が負担を強いられる場面が増えていきます。

最終的に、ブリットはゲームの最後まで生き残り、マリックとともに最終ラウンドに進みます。この段階で彼女は規定量の血液を差し出すために苦渋の決断を下しますが、彼女のその後の生死については明確に描かれず、観客に想像を委ねる形で物語が終わります。

映画『ソウ5』に生き残りはいる?

映画『ソウ5』のラストでは、参加者の中からブリットとマリックが最終的なゲームに到達します。このゲームでは、一定量の血液を差し出すことで生存のチャンスが与えられる仕組みとなっています。二人は互いに協力し、指を使って血液を差し出す装置を作動させ、規定量を達成します。

しかし、二人がこのゲームを終えた後の描写では、彼らの失血が非常に深刻であることが示唆されています。大量の出血により、彼らがその場で意識を失う場面が描かれ、明確に生き残ったという描写はありません。このため、観客の間では二人が失血死した可能性が高いと考えられています。

最終的に、『ソウ5』では明確な生存者がいないように描かれています。この点が他のシリーズ作品と異なり、映画全体に不穏な余韻を残しています。

映画『ソウ5』のストラム捜査官はどうなった?

映画『ソウ5』のラストで、ストラム捜査官は悲劇的な結末を迎えます。彼はホフマンとの対決を通じて、ジグソウの後継者としてのホフマンの正体を暴こうと奮闘しますが、その試みは失敗に終わります。ストラムはホフマンの罠にはまり、ラストシーンでは命を落とすことになります。

具体的には、ストラムはホフマンが仕掛けた密室に追い詰められます。この部屋には隠された仕掛けがあり、最終的に壁が動き出し、彼を押し潰してしまいます。この「壁に潰される」という罠は、シリーズでも特に残酷な方法の一つとして印象に残るシーンです。

この展開により、ホフマンはストラムを抹殺し、自身の正体を隠し続けることに成功します。一方で、ストラムの死は物語に緊張感と衝撃を与える役割を果たしています。ストラムの捜査官としての努力や鋭い洞察力は、彼のキャラクターを魅力的なものにしていましたが、最終的には罠を回避することができず、彼の死が映画の締めくくりとなります。

映画『ソウ5』に出てくるトラップとは?

映画『ソウ5』には、シリーズの特徴である残酷で巧妙なトラップが数多く登場します。今回のメインのゲームでは、5人の参加者(ブリット、マリック、チャールズ、アシュリー、ルバ)が次々と試練をクリアしていく構成になっています。興味深い点は、このゲームのすべてのトラップが「参加者全員が協力すれば生存できるように設計されている」ということです。

最初のトラップでは、部屋から脱出するための鍵を探し出さなければなりませんが、参加者たちはお互いに信頼せず、自分を守るために行動します。結果的に、ここで最初の犠牲者が出ます。次のラウンドでは、電気を用いた危険な装置が登場し、さらに犠牲が増えます。

後半のトラップでは、グループがより少ない人数でゲームを進めざるを得なくなり、次第にその負担が大きくなります。特に最終的なトラップでは、必要な血液の量が多く、一人あたりの負担が限界を超えるものとなっています。これらのトラップは、協力を前提として設計されていますが、参加者たちが協力を怠った結果、後半のゲームが極めて厳しいものになっていくのです。

全体として、映画『ソウ5』に登場するトラップは、シリーズらしい残酷さを持ちながらも、参加者たちの人間関係や心理を試す要素が強調されています。これが観客に一層の緊張感を与えています。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『シネマヴィスタ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『MIHOシネマ』の編集長も兼任しています。

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