映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

『ジョン・ウィック3:パラベラム』の物語のラストでは、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が仲間と思っていた支配人ウィンストンによって撃たれ、コンチネンタル・ホテルの屋上から落とされます。ハイテーブルという強大な組織がジョンを追い続ける中、ウィンストンはホテルを守るために、ジョンを撃つという選択を迫られます。ウィンストンがハイテーブルへの忠誠を示さなければ、ホテルは制裁を受けてしまうため、ウィンストンはあえてジョンを撃ちました。

ジョンは銃弾を受けて屋上から落下し、地面に叩きつけられたかに見えましたが、彼は死んでいませんでした。瀕死の状態だったジョンは、地下社会を仕切る「バワリー・キング」(ローレンス・フィッシュバーン)に助けられます。バワリー・キングもまた、ハイテーブルによって裏切られ、ひどい目に遭わされていました。そのため、彼はジョンに協力を申し出て、共にハイテーブルに対する反撃の準備を整えることを宣言します。

このラストシーンは、次回作への布石となっており、ジョンとバワリー・キングがハイテーブルに対抗することが示唆されています。ジョンは愛する妻との平穏な生活を取り戻すために戦い続けてきましたが、この戦いが終わる気配はなく、さらなる戦闘が待ち受けていることが分かります。

ジョンが撃たれたシーンでは、ウィンストンが本当にジョンを裏切ったのか、それとも彼を守るための計算があったのかは明言されていません。彼の行動は、ジョンを「殺したふり」をして、ハイテーブルとジョンの双方を一時的に納得させる狙いがあったとも考えられます。

この結末は、ジョン・ウィックシリーズ全体のテーマである「裏切り」と「生存」の要素を強調し、観客に次の展開への期待を抱かせるものです。ジョンは、再び裏切られ、傷つきながらも生き延び、次の戦いに向かって立ち上がります。この終わり方は、彼がまだ戦いを終えることができず、さらなる挑戦に立ち向かう運命にあることを示しています。
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映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』の考察・解説(ネタバレ)

映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』で、ウィンストンはわざとジョンを撃ったのか?

映画のクライマックスで、コンチネンタル・ホテルの支配人であるウィンストンは、ジョン・ウィックを撃ちます。この行動には複雑な理由が隠されています。ウィンストンは、ハイテーブルという強大な組織からホテルを守るため、忠誠を示す必要がありました。ウィンストン自身はジョンを助けたい気持ちもあったものの、組織との戦いにおいて生き延びるためにジョンを撃つしかなかったのです。

ただし、ウィンストンが撃った場所は致命傷になる部位ではなく、あくまでもジョンを「撃ったように見せる」ことが目的だったと考えられます。ジョンは撃たれた衝撃で屋上から落下しますが、命は助かり、最終的に「地下社会の王」バワリー・キングによって救われます。このことから、ウィンストンの行動はジョンを完全に裏切るものではなく、彼を守るための計算があったのではないかとも推測されます。

そのため、ウィンストンの「裏切り」は一時的なもので、ジョンとの信頼関係が完全に崩れたわけではありません。ウィンストンは自分とホテルを守りながら、ジョンを生き延びさせるギリギリの選択をしたといえるでしょう。このシーンは、彼の狡猾さと複雑な心理を表しています。
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映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』はなぜ「ひどい」と言われるのか?

一部の観客から「ひどい」と批判される理由の一つは、ストーリーの進展があまりなく、アクションが重視されすぎた点にあります。『ジョン・ウィック3:パラベラム』は、圧倒的なアクションシーンが評価されている一方で、物語の展開がやや単調だと感じる人もいました。ジョンが次々と襲い来る暗殺者たちを倒し続けるシーンが長く続き、物語が前作に比べて進まないという印象を与えました。

また、次々に登場するキャラクターや複雑な組織「ハイテーブル」に関する情報が多く、一度の視聴では理解しづらいという意見もあります。ジョン・ウィックの戦いがさらに拡大し、話の焦点が分散したことで、物語に一貫性がないと感じた観客もいたようです。アクション重視の展開が過剰で、キャラクターの感情的な側面が弱まったことも不満の要因となっています。

ただし、アクション映画としての完成度は高く、特にカンフーや銃撃戦のシーンが好きなファンからは高く評価されています。このため、ストーリーを重視するか、アクションを楽しむかによって評価が大きく分かれる作品となっています。
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映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』の暗殺者・ゼロは日本人?

暗殺者・ゼロを演じるのは、アメリカの俳優であり武術家のマーク・ダカスコスです。彼は日系アメリカ人ですが、劇中で演じるゼロというキャラクターの国籍は明確にされていません。ただし、ゼロのチームや彼自身の戦闘スタイルから、日本の武道に精通している人物であることがわかります。特に彼の剣術の技術や、忍者のような手下たちの存在が、日本文化とのつながりを強く示唆しています。

また、ゼロはジョン・ウィックに対して強い尊敬の念を抱いており、戦闘の最中でもジョンへの憧れを隠しません。彼は戦士としての誇りを持ち、ジョンとの戦いを一種の名誉と考えています。ゼロのこうした性格や行動は、日本の武士道や戦士の美学を反映したものと見ることができます。

ゼロのキャラクターは、日本の戦士の精神を現代の暗殺者に投影したものであり、彼のバックグラウンドが物語に深みを与えています。ただし、映画はゼロの出自について詳細には触れず、彼の国籍が日本であるかは明確にされていません。
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映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』で暗殺者・ゼロは死亡したのか?

暗殺者・ゼロは、物語の終盤でジョン・ウィックとの激しい戦いの末に敗北します。二人は刀を使った壮絶な一騎打ちを繰り広げ、最終的にジョンがゼロに勝利します。ゼロは敗北後、致命傷を負いますが、完全に死亡するシーンは描かれません。戦いの後、ゼロは地面に倒れ込みながら、「まだ大丈夫だ」と自らの命が尽きていないことを示唆します。

しかし、ジョンはゼロを見下ろし、彼を助けることなくその場を去ります。このシーンは、ゼロが致命的な傷を負っているものの、生死がはっきりと描かれないまま終わります。これにより、観客はゼロが本当に死んだのか、それともどこかで生き延びているのかを想像する余地が残されました。

ゼロの最期は、ジョン・ウィックシリーズ全体における戦士の美学や、勝者と敗者のあり方を象徴しています。ジョンはゼロを無駄に殺さず、彼の運命を自分自身で受け入れさせる形で幕を閉じます。この結末により、ゼロが生き延びて次回作に再登場する可能性も否定できませんが、物語上では彼が生死の狭間にいる状態で終わります。
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映画『ジョン・ウィック3:パラベラム』で、ウィンストンの裏切りは本当なのか?

映画の終盤、ウィンストンはジョン・ウィックを銃で撃ち、屋上から落とします。このシーンは一見するとウィンストンがジョンを裏切ったように見えます。しかし、彼の行動には計算が含まれており、完全な裏切りとは言い切れません。ウィンストンは、コンチネンタル・ホテルを守るためにハイテーブルへの忠誠を示さざるを得なかったのです。もしハイテーブルに反旗を翻せば、ウィンストン自身だけでなく、ホテルやその従業員たちも危険にさらされてしまいます。

彼がジョンを撃ったことは、表面的にはジョンを裏切る行為に見えますが、その裏にはジョンを守る意図もあった可能性があります。ウィンストンはジョンを撃つことで、一時的にハイテーブルを納得させ、事態を収束させましたが、撃った場所が致命的な部位ではなく、ジョンが生き延びる可能性が残されていることから、彼なりの助け舟だったとも考えられます。

最終的に、ジョンはバワリー・キングに助けられ、物語は次回作へと続きます。ウィンストンの行為が完全な裏切りかどうかは曖昧に描かれており、彼の本心がどこにあるのかは次回作の展開で明らかになるかもしれません。彼の行動は、単なる裏切りではなく、複雑な状況下での生き残りのための判断ともいえるでしょう。

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