映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のラストは、プレデリアン(プレデターとエイリアンのハイブリッド)と、プレデター・ウルフとの激しい戦闘で幕を閉じます。舞台となるアメリカの小さな町は、エイリアンの感染が広がり、住民たちはパニック状態に陥ります。主人公たちは町を脱出しようと試みる中、エイリアンとプレデリアンの脅威が増大し、事態はさらに悪化していきます。

プレデリアンとウルフの戦いは、町の病院でクライマックスを迎えます。両者は互いに圧倒的な力を見せつけますが、最終的に決着がつかないまま戦いが続きます。その中で、アメリカ政府は事態の収拾を図るために、町の中心部に核爆弾を投下するという決断を下します。これにより、プレデターもエイリアンもすべてが爆発によって消滅し、町そのものが壊滅的な被害を受けます。

主人公たちは何とか町を脱出し、生き延びた数少ない生存者となります。しかし、物語はここで完全に終わるわけではなく、最後にプレデターの武器が政府の手に渡るシーンが描かれます。この武器を受け取ったのは、ユタニという企業の人物で、これが後にエイリアンシリーズに登場する「ウェイランド=ユタニ・カンパニー」の発展へと繋がる伏線となっています。

ラストは、エイリアンやプレデターという恐怖の存在が完全には終わらず、さらに続く可能性を示唆する形で締めくくられますが、観客にとっては多くの謎が残る終わり方となっています。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の考察・解説(ネタバレ)

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』がひどいと言われる理由は?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』が「ひどい」と言われる理由の一つは、過去のプレデター映画で描かれたプレデターの名誉や戦士としての誇りが損なわれた描写があることです。プレデターはこれまで、武器を持たない人間や弱者には手を出さないという暗黙のルールを守る存在として描かれてきましたが、本作では丸腰の人間を襲ったり、妊婦や子供を無差別に殺すシーンがあり、多くのファンの期待を裏切りました。

さらに、物語全体が暗く描かれており、特にラストの街全体を爆弾で消滅させる「爆発オチ」は、多くの観客にとって無意味で後味の悪い終わり方だと感じられました。これに加えて、画面が暗すぎて戦闘シーンが見づらい、キャラクターたちの描写が薄く感情移入しにくいといった技術的な問題も指摘されています。

このように、設定の崩壊、視覚的な分かりづらさ、そして物語の結末の不満が重なり、本作はシリーズの中でも特に批判を受ける作品となりました。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』で妊婦が襲われる演出がグロ過ぎる?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』で妊婦が襲われるシーンは、多くの視聴者に強い衝撃を与えました。この場面では、病院でプレデリアン(プレデターとエイリアンのハーフ)が妊婦を襲い、口からエイリアンの幼体であるチェストバスターを体内に流し込むという非常にショッキングな描写が登場します。その後、妊婦の腹部がチェストバスターによって突き破られる描写があり、一度に複数の幼体が誕生するシーンが続きます。

この演出は、エイリアン映画の中でも特にグロテスクであり、人間の出産に対する暗喩的な恐怖を増幅させるものです。シリーズファンの間でも賛否が分かれるシーンであり、過激すぎるとして不快感を示す人が多い一方で、シリーズ独特の恐怖表現として評価する声もあります。

しかし、このようなシーンが批判される理由として、観客にとって道徳的に受け入れがたい要素が含まれている点も挙げられます。本作の中でも特に記憶に残る、そして物議を醸した場面の一つです。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の続編は?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の続編は製作されていません。『AVP』シリーズとしては第2作目である本作ですが、その後の展開は途絶えており、AVPシリーズ自体が中断しています。ただし、『プレデターズ(2010)』『ザ・プレデター(2018)』『プレデター:ザ・プレイ(2022)』といったプレデターシリーズや、『プロメテウス(2012)』『エイリアン: コヴェナント(2017)』といったエイリアンシリーズの関連作品は製作されていますが、これらはAVPシリーズとは直接的な繋がりはありません。

続編が製作されない理由として、本作が批評面での評価が低かったことや、興行収入が期待を下回ったことが挙げられます。また、映画のラストが街を核爆弾で壊滅させるという結末だったため、その後のストーリー展開が難しいと判断された可能性もあります。ファンの間では、AVPシリーズの復活を期待する声もありますが、現在のところ正式な続編の計画は発表されていません。

これにより、『AVP』シリーズは未完のまま終わっていますが、それぞれのフランチャイズが個別に発展を続けているため、今後の展開があるかどうかに注目が集まっています。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』の画面が暗いと言われる理由は?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』が「画面が暗い」と批判される理由は、全編を通して映像の照明が極端に暗く、特に戦闘シーンや緊迫した場面で何が起きているのか視認しにくいという点にあります。監督のストラウス兄弟は、画面を暗くすることで緊張感を高め、恐怖感を演出したいと語っていました。しかし、その意図がうまく視覚効果に繋がらず、多くの観客には見づらさや不快感として伝わってしまいました。

特に夜間のシーンや屋内の戦闘では、エイリアンやプレデターの姿が影に隠れてしまい、キャラクターの動きや状況を把握するのが難しくなっています。このため、せっかくの戦闘シーンが視覚的なインパクトに欠けるものとなり、観客の没入感を損なう結果となりました。

また、暗さが物語全体の分かりにくさや、キャラクターの感情表現の見えづらさにもつながり、結果として作品全体の評価を下げる要因となっています。この問題は、後年もファンから繰り返し指摘されるポイントです。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』でラストに登場するユタニは何者?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のラストに登場するユタニというキャラクターは、「エイリアン」シリーズの設定に深く関わる存在です。彼女は「ウェイランド=ユタニ・カンパニー」の前身企業であるユタニ・カンパニーの代表だと考えられています。この会社はエイリアンシリーズで、エイリアンを研究・兵器化しようとする巨大企業として描かれる重要な存在です。

ラストシーンでは、プレデターが地球に残していったプラズマキャノンがユタニの手に渡る場面が描かれます。この技術は、後に「ウェイランド=ユタニ・カンパニー」が高度な宇宙開発や兵器開発を進めるための基盤となることが示唆されています。この場面は、AVPシリーズをエイリアンシリーズへと繋げる伏線としての役割を果たしています。

ユタニの登場は、エイリアンファンにとって興味深い要素ですが、映画の全体的なストーリーの中で掘り下げられることはなく、詳細な背景が描かれることもありません。そのため、このキャラクターの役割やその後の展開についてはファンの間で多くの考察が行われていますが、現在のところ公式な続編での説明はありません。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』でプレデターとエイリアンどっちが勝った?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』では、プレデターとエイリアンの戦いに明確な勝者は存在しません。物語のクライマックスで、プレデリアン(プレデターとエイリアンのハーフ)とプレデターが激しい戦闘を繰り広げている最中、アメリカ政府は街の壊滅を防ぐために核爆弾を街の中心部に投下します。この爆弾の爆発によって、街全体が破壊され、エイリアンもプレデターも共に消滅してしまいます。

この結末は、多くの観客にとって物足りないものでした。特に、プレデリアンとプレデターの戦いが途中で終わる形になり、どちらが勝者になるかの決着がつかないまま核爆発にすべてが飲み込まれるという展開に、期待を裏切られたと感じる人も多くいました。このオチは、戦いのスリルや緊張感を台無しにしていると批判される一因でもあります。

最終的に、シリーズ全体の中でも特に消化不良感が強いエンディングとなり、観客にとって「どちらが勝ったのか」という問いに対する答えが得られない作品として記憶されています。

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』でキャリーはエイリアンを妊娠していた?

映画『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』では、キャリーという妊婦がプレデリアンに襲われるシーンが登場します。キャリーは、閉店後のカフェでプレデリアンに遭遇し、口からチェストバスター(エイリアンの幼体)を流し込まれます。このチェストバスターはキャリーの体内で育ち、子宮内にいる彼女の赤ん坊を食べることで成長します。最終的に、チェストバスターがキャリーの体を突き破って誕生する描写が描かれます。

このシーンは、エイリアンシリーズ特有の「寄生」による恐怖を極限まで強調したものであり、妊婦を犠牲にするという設定が観客に強い衝撃を与えました。一方で、このような演出が残酷すぎるとして批判を受ける原因にもなりました。特に、妊婦が赤ん坊ごと犠牲になるというアイデアは、観客の感情に直接訴えるため、賛否が分かれる場面となっています。

物語全体を通じて、エイリアンの存在がいかに恐ろしく容赦ないものであるかを示すための演出の一つですが、多くの視聴者にとってトラウマとなるシーンとして記憶されています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『シネマヴィスタ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『MIHOシネマ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
映画のネタバレ考察

みんなのコメント

×