映画『キャリー(1976)』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

映画のネタバレ・あらすじ

この記事では、映画『キャリー(1976)』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。

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映画『キャリー(1976)』の作品情報


引用元:U-NEXT

製作年 1976年
上映時間 98分
ジャンル ホラー
監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト シシー・スペイセク
パイパー・ローリー
ウィリアム・カット
ジョン・トラヴォルタ
製作国 アメリカ

映画『キャリー(1976)』の作品概要

『キャリー』(原題: Carrie)は、1976年に公開されたブライアン・デ・パルマ監督によるホラー映画です。スティーブン・キングの同名小説を原作とし、シシー・スペイセクが主演を務めます。物語は、宗教的な狂信者である母親に虐待され、学校ではいじめられている内気な少女キャリー・ホワイトが、思春期に達し、テレキネシス(念動力)の力に目覚める姿を描いています。この超自然的な力を持つキャリーの物語は、青春期の苦悩と恐怖を巧みに交差させた作品です。

映画『キャリー(1976)』の簡単なあらすじ

映画『キャリー(1976)』のあらすじを簡単に紹介しています。どんな話なのか参考にしてみてください。

『キャリー』は、内気でいじめられっ子のキャリー・ホワイトが、厳格で狂信的な母親に育てられながらも、高校生活を送る物語です。キャリーはクラスメートたちからひどいいじめを受けていますが、思春期に差し掛かると同時に、テレキネシス(念動力)の力に目覚めます。彼女の力が増す中で、クラスメートたちとの関係や、プロム(高校のダンスパーティー)に向けた準備が進み、物語はクライマックスへと向かいます。
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映画『キャリー(1976)』の結末ラスト(ネタバレ)

映画『キャリー(1976)』の結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

『キャリー』の結末では、キャリー・ホワイトがプロムのクイーンに選ばれ、彼女にとって一世一代の晴れ舞台に立ちます。しかし、これはクラスメートたちの残酷ないたずらによるものです。プロムの舞台上で、キャリーにバケツ一杯の豚の血が浴びせられるという残虐な仕打ちが行われます。この瞬間、キャリーの内に秘められていた怒りとテレキネシスの力が爆発し、彼女はその力を使ってプロム会場にいる全員に復讐を始めます。

プロム会場はキャリーのテレキネシスによる大惨事となり、多くの生徒や教師が犠牲となります。混乱の中でキャリーは会場を離れ、自宅へと戻ります。しかし、彼女を待っていたのは狂信的な母親による更なる虐待でした。母親はキャリーの力を悪魔の所業だと信じ、彼女を殺そうとします。キャリーは自分の命を守るために、再びテレキネシスを使い、母親を殺してしまいます。

最終的に、キャリーは自宅ごと自らの力で崩壊させ、死を迎えます。映画のラストシーンでは、キャリーの同級生で唯一彼女に同情的だったスー・スネルが、キャリーの墓を訪れる場面が描かれます。スーがキャリーの墓に花を供えると、墓から血まみれのキャリーの手が突き出してくる幻覚に襲われ、映画はその強烈なイメージと共に幕を閉じます。

『キャリー』は、いじめや虐待に対する痛烈なメッセージと、超自然的なホラー要素を巧みに融合させた作品であり、その衝撃的な結末は観客に強い印象を残します。
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映画『キャリー(1976)』の考察・解説(ネタバレ)

映画『キャリー(1976)』に対する疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『キャリー(1976)』で扱われている痛々しいいじめ問題

映画『キャリー(1976)』では、キャリー・ホワイトが同級生から受ける痛々しいいじめが物語の重要なテーマとなっています。キャリーは、内気で宗教的な母親に抑圧されながら育ち、学校では同級生たちから孤立しています。彼女が学校のシャワールームで初めての生理を迎えた際、クラスメートたちに嘲笑され、生理用品を投げつけられるシーンは、いじめの残酷さと無情さを象徴的に描いています。このいじめがエスカレートし、プロムの夜に最悪の形で頂点に達します。キャリーに対するいじめは、彼女の心の傷を深くし、最終的に彼女の超能力を爆発させる引き金となるのです。映画は、いじめの深刻な影響と、それがどのように人を破壊するかを鋭く描いています。

映画『キャリー(1976)』のトミーの死因は?

映画『キャリー(1976)』でトミー・ロスの死因は、プロムの夜に起きた惨劇によるものです。トミーはキャリーのプロムの相手として、彼女に親切に接していました。しかし、豚の血を浴びせる悪意ある計画の結果、キャリーが超能力で怒りを爆発させた際、会場が混乱に陥ります。具体的には、トミーはステージで豚の血のバケツが落下した際にそのバケツが頭部に直撃し、脳に損傷を受けた可能性が高いです。その後、会場での混乱とキャリーの暴走によって、トミーは命を落とします。彼の死は、キャリーが引き起こした惨劇の中で最も無意味で悲劇的な犠牲の一つです。

映画『キャリー(1976)』の豚の血のバケツは誰のせい?

映画『キャリー(1976)』で、キャリーがプロムの夜に浴びせられた豚の血のバケツは、クリス・ハーゲンセンとそのボーイフレンド、ビリー・ノーランによって仕組まれたものです。クリスは、キャリーが体育教師に対して抗議したことで罰を受けたことに腹を立て、彼女に対して復讐を企てました。クリスとビリーは豚の血をバケツに集め、それをプロムのステージ上の照明の上に隠し、キャリーがプロム・クイーンとして表彰された瞬間に血を浴びせる計画を立てます。この残酷ないたずらは、キャリーにとって屈辱的な瞬間を作り出し、彼女の心の傷をさらに深くえぐることになりました。この事件がキャリーの怒りと超能力を引き起こし、悲劇的な結末へと繋がります。

映画『キャリー(1976)』のエンドロール後かエンドロール直前のスーの悪夢にはどんな意味がある?

映画『キャリー(1976)』のラストで、スー・スネルが悪夢を見ているシーンは、彼女がキャリーの死とプロムの惨劇のトラウマに苦しんでいることを象徴しています。このシーンでは、スーがキャリーの家を訪れる夢の中で、墓からキャリーの手が突如として現れ、彼女を掴むという恐ろしい瞬間が描かれます。この悪夢は、スーがキャリーの運命に責任を感じていること、そして彼女がプロムの夜に起きた出来事を忘れることができずにいることを表しています。また、観客に対しても、物語が単なる終わりではなく、その後も続くトラウマや罪悪感を抱えた生き残りたちの苦しみが続いていることを示唆しています。このシーンは、映画の恐怖を一層際立たせるエンディングとして印象的に残ります。

映画『キャリー(1976)』にグロいシーンはある?

映画『キャリー(1976)』にはいくつかのグロいシーンが含まれています。特に、プロムの夜に起きる惨劇はその象徴です。キャリーがプロムで豚の血を浴びせられた後、彼女の超能力が暴走し、会場内の学生たちを次々と襲います。キャリーの怒りにより、会場内で発生する火災や、電気配線が引き起こす爆発によって、多くの学生が命を落とします。また、母親との最終対決シーンも印象的です。キャリーが母親にナイフを投げつけるシーンでは、母親が壁に磔にされるかのように見えるなど、ビジュアル的にショッキングな場面が描かれています。これらのシーンは、ホラー映画としての映画の恐怖と緊張感を高めるために重要な役割を果たしています。

映画『キャリー(1976)』のプロムでのスーの行動についての疑問

映画『キャリー(1976)』で、スー・スネルのプロムでの行動には、疑問を感じる視聴者もいます。スーはキャリーへのいじめを反省し、トミーにキャリーをプロムに誘うよう頼みますが、プロムの夜にスーが会場に現れる場面は、彼女の意図が疑問視されるところです。スーはキャリーがプロム・クイーンとして表彰される様子を見守りながら、異変に気づいてステージの後ろに忍び込みます。スーは、クリスとビリーが仕掛けた豚の血のバケツを発見し、止めようとしますが、間に合いません。結果的に、スーは会場から追い出され、惨劇を防ぐことができませんでした。この場面でのスーの行動は、彼女の善意が裏目に出てしまったことを示しており、複雑な感情を抱かせます。

映画『キャリー(1976)』の母親はなぜ娘に生理を教えていなかったのか?

映画『キャリー(1976)』で、キャリーの母親マーガレットが娘に生理について教えなかったのは、彼女の厳格で偏った宗教観によるものです。マーガレットは非常に狂信的で、女性の身体や性的な成長を罪悪視しています。彼女は娘が「罪に陥る」ことを恐れ、生理を「罪の印」として忌み嫌い、キャリーに一切の性的知識を与えませんでした。これにより、キャリーは初めての生理に直面した際にパニックに陥り、何が起きているのか理解できず、同級生たちから嘲笑される結果となりました。この無知と母親の異常な教育は、キャリーの孤立感と疎外感を深め、最終的に悲劇を引き起こす要因となります。

映画『キャリー(1976)』でかわいそうなキャリーを気遣うスーはいい人?

映画『キャリー(1976)』でスー・スネルは、キャリーをいじめたことに対して後悔し、彼女のために何かをしたいと考えたキャラクターです。スーは、キャリーにプロムの楽しい経験をさせようと考え、ボーイフレンドのトミーに彼女をプロムに誘うよう提案します。この行動は、スーの誠実さと、キャリーに対する罪悪感から生まれたものであり、彼女の優しさを表しています。しかし、スーの善意は結果的に悲劇的な展開を生む一因となってしまいます。スー自身はキャリーを傷つける意図は全くなく、むしろ彼女を支えようとしていましたが、その行動が裏目に出てしまったことが、この物語の複雑さを強調しています。したがって、スーは「いい人」と言えるでしょうが、その善意が悲劇を招いた皮肉な存在でもあります。
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映画『キャリー(1976)』の伏線一覧と回収

映画『キャリー(1976)』の主要な伏線一覧とその回収についてわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

キャリーの超能力の兆候

伏線

物語の序盤で、キャリーは学校のロッカールームで同級生にいじめられ、初潮を迎えます。この時、彼女の感情が高ぶると、電球が割れたり物が動いたりする現象が起こります。キャリーがこれまで隠れていた超能力を持っていることが示唆され、これが後の展開の伏線となります。

回収

キャリーの感情がピークに達したプロムの夜、彼女はついにその超能力を解放し、恐ろしい破壊を引き起こします。彼女が積もり積もった怒りと悲しみを力に変え、いじめられてきた学校や生徒たちに対する復讐を果たすために、彼女の力が解き放たれることになります。

キャリーの母親の狂信的な信仰

伏線

キャリーの母親、マーガレットは狂信的なキリスト教徒であり、キャリーに対して厳しい宗教的な戒律を強制しています。彼女はキャリーに対して「罪」を戒め、キャリーが普通の生活を送ることを許さず、彼女を閉じ込めるような態度を取ります。この異常な信仰心が物語の伏線となります。

回収

マーガレットの狂信的な信仰が、キャリーの力の制御を困難にし、最終的にはキャリーと母親の破滅を招く要因となります。プロムの悲劇の後、母親はキャリーを「魔女」と見なし、彼女を殺そうとしますが、キャリーは自分の力で母親を殺害してしまいます。母親の狂気が最終的な悲劇を導く鍵となります。

プロムへの招待

伏線

トミー・ロスがキャリーをプロムに誘うシーンは、彼女の人生における大きな転機を象徴していますが、この行動の裏にはスー・スネルの罪悪感と償いの意図が隠されています。トミーがキャリーを誘うことで、物語が大きく動き出すことが暗示されています。

回収

プロムの夜、トミーの誘いがきっかけでキャリーが初めての幸せを味わいますが、その直後に彼女がいじめのターゲットにされる陰謀が明らかになります。キャリーの希望と絶望が交錯するこの瞬間が、彼女の超能力の暴走を引き起こし、プロム会場全体を破壊へと導きます。

豚の血の準備

伏線

キャリーをいじめるためにクリスとビリーが準備する「豚の血のバケツ」は、物語の中盤で早くも描かれています。この血がキャリーの頭上に降り注ぐことが計画され、これはプロムでの恐ろしい事件の引き金になることが暗示されています。

回収

プロムの夜、キャリーがクイーンに選ばれた瞬間、バケツが倒れ、彼女の上に血が降り注ぎます。この侮辱的な行為がキャリーの怒りを爆発させ、彼女の超能力を解き放ち、復讐のためにプロム会場全体を破壊する大惨事へと繋がります。

スー・スネルの罪悪感

伏線

スー・スネルは、キャリーをいじめたことを後悔し、彼女に償いをしようと決意します。彼女はトミーにキャリーをプロムに誘うよう頼むことで、自分の罪を少しでも軽くしようと考えます。この行動が物語にどのような影響を与えるのかが伏せられています。

回収

スーの罪悪感がキャリーをプロムへ導いたことで、物語のクライマックスである悲劇が発生します。彼女の善意が結果としてキャリーの破滅を引き起こし、スー自身もその惨劇を目撃することになります。彼女の行動が悲劇的な結末を迎える要因の一つとなります。

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