映画『グエムル 漢江の怪物』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『グエムル 漢江の怪物』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『グエムル 漢江の怪物』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『グエムル 漢江の怪物』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『グエムル 漢江の怪物』の結末は、悲しさと希望が交錯する形で描かれています。

物語のクライマックスでは、怪物グエムルにさらわれたカンドゥ(キャスト名:ソン・ガンホ)の娘ヒョンソを救うため、家族が怪物と直接対決します。家族は怪物を倒すために協力し、カンドゥはたいまつを手に怪物を攻撃します。火と銃撃、そして周囲の人々の助けを借りて、ついに怪物は倒されます。しかし、怪物の攻撃や毒による被害でヒョンソは命を落としてしまいます。この事実はカンドゥに大きな悲しみをもたらします。

怪物の体内から助け出されたのは、ヒョンソとともに捕らわれていた少年でした。カンドゥはヒョンソを救えなかった後悔を抱えながらも、少年を引き取り、自分の家族として育てることを決意します。ラストシーンでは、カンドゥと少年が静かに夕食をとる姿が描かれます。この場面は、カンドゥが新たな家族の形を受け入れ、未来へ向かおうとしていることを示唆しています。

この結末は、単なる怪物映画としての枠を超え、家族の絆や再生をテーマにしています。ヒョンソを失うという悲劇が描かれる一方で、少年との新しい生活を始めることで希望が残されており、観客に複雑な感情を抱かせるラストとなっています。

映画『グエムル 漢江の怪物』の考察・解説(ネタバレ)

映画『グエムル 漢江の怪物』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『グエムル 漢江の怪物』はなぜひどいと言われるのか?

映画『グエムル 漢江の怪物』が「ひどい」と言われる理由の一つは、怪物グエムルのデザインが観客の期待を裏切るものだったからです。グエムルは巨大で恐ろしいモンスターを期待した人々から見て、怖さや不気味さが中途半端と感じられる部分がありました。具体的には、怪物の動きやデザインがリアルさに欠けている、もしくは「単純すぎる」という意見がありました。

さらに、ストーリーの進行において、怪物そのものよりも人間同士の衝突や政府の対応のまずさが焦点となっているため、怪物映画としてのインパクトが弱まったと感じる人もいます。また、怪物の出現に至る原因が現実世界の環境汚染問題と関連づけられているため、フィクションとしての楽しさよりも現実の暗い側面を強調されていると受け止められることもあるようです。

ただし、こうした批判に対しても、グエムルが象徴的な存在であり、環境問題や家族の絆を描くための手段として適切だったと評価する声もあります。このように「ひどい」と感じるかどうかは観客の期待や映画のテーマに対する受け止め方によるものと言えるでしょう。

映画『グエムル 漢江の怪物』に出てくる怪物グエムルの正体は?

怪物グエムルの正体は、映画の中で明確に説明されることはありませんが、環境汚染によって生まれた突然変異の生物だと考えられています。物語の冒頭で、アメリカの科学者が大量の化学物質を漢江に流すよう韓国人技術者に指示する場面があります。この行為が後に怪物グエムルの誕生につながったとされています。

グエムルは魚類をベースにしたような外見を持ちながらも異常に巨大で、人間を捕食するという危険な生態を持っています。その動きは俊敏で、漢江沿いの人々を恐怖に陥れる存在として描かれています。さらに、劇中ではグエムルが毒性の物質を持っている可能性が示唆されており、感染の恐れがあるとして政府が過剰な反応を見せます。

この怪物は、単なるフィクションのクリーチャーではなく、環境破壊や社会問題を象徴する存在として映画全体を通じて重要な役割を果たしています。

映画『グエムル 漢江の怪物』の女の子(カンドゥの娘・ヒョンソ)は最後死んだのか?

パク・カンドゥ(キャスト名:ソン・ガンホ)の娘であるパク・ヒョンソ(キャスト名:コ・アソン)は、映画の終盤で命を落とします。怪物グエムルによってさらわれたヒョンソは、下水道のような場所で他の子供とともに閉じ込められ、危険な状況に置かれます。彼女は父親たちに助けを求め続けますが、怪物の毒性の影響によって体力が次第に衰弱していきます。

カンドゥたちがようやくヒョンソを見つけ出したとき、彼女はすでに息絶えています。この場面は、物語のクライマックスにおいて家族の悲劇を描く重要なシーンであり、観客に強い感動と衝撃を与えます。一方で、ヒョンソの最後の行動が、もう一人の少年を守る形になっており、彼女の勇気と献身が物語に希望を残す要素となっています。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『シネマヴィスタ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『MIHOシネマ』の編集長も兼任しています。

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