映画『ミスター・ガラス』のネタバレ考察・解説

映画のネタバレ考察

この記事では、映画『ミスター・ガラス』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『ミスター・ガラス』の結末・ラスト(ネタバレ)

映画『ミスター・ガラス』の結末ラストをネタバレありで解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『ミスター・ガラス』の結末は、ヒーローと悪役の最終対決が描かれます。物語の最後、超人的な力を持つ3人の登場人物、デヴィッド・ダン、ケヴィン・ウェンデル・クラム(ビースト)、そしてイライジャ・プライス(ミスター・ガラス)が精神病院で対峙します。彼らは特殊な能力を持っているため、監禁されて治療を受けています。

物語のクライマックスで、イライジャは病院から脱出しようとします。彼はケヴィンを操り、ビーストの人格を引き出して混乱を起こさせます。デヴィッドはそれを阻止しようとしますが、三者の戦いが病院の外で繰り広げられます。その最中、秘密の組織「三つ葉のクローバー」が現れ、彼らの戦いを止めようとします。この組織は、超能力者たちの存在を隠し、世間に知られないようにしているのです。

最後の戦いで、デヴィッドは水を使った攻撃を受けて命を落とします。彼の弱点は水であり、組織のメンバーによって水に沈められてしまいます。一方、ケヴィンはケイシーの説得で一瞬だけ「ビースト」から普通の自分に戻りますが、その直後、組織の一員に撃たれて命を落とします。イライジャもまた、ビーストの力で重傷を負い、最期を迎えます。

しかし、イライジャは事前に病院の監視カメラ映像を外部に流す計画を立てていました。彼の目的は、超能力者の存在を世界中に知らせることでした。そのため、彼の死後、彼らの戦いの映像がインターネット上に公開され、人々は超能力者の存在を知ることになります。これにより、イライジャの計画は成功し、彼らの物語は多くの人々に影響を与えることになります。

映画の最後には、デヴィッドの息子ジョセフ、イライジャの母親、そしてケヴィンを理解しようとしたケイシーが、空港のロビーで映像を見守るシーンが描かれます。彼らは、イライジャが残した真実が広まっていくのを静かに見守ります。こうして、超能力者たちの存在が公にされ、新しい時代の幕開けを感じさせる結末を迎えます。映画全体を通じて、普通の人々の中に隠れた特別な力や、それを巡る葛藤と希望が描かれています。
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映画『ミスター・ガラス』の考察・解説(ネタバレ)

映画『ミスター・ガラス』に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『ミスター・ガラス』の続編は製作されるのか?

『ミスター・ガラス』の続編については、現時点で製作予定は発表されていません。監督のM.ナイト・シャマランは、以前から『ミスター・ガラス』を含む「アンブレイカブル」シリーズを三部作として構想しており、これによりシリーズは完結したとされています。三部作の最初の作品は2000年の『アンブレイカブル』、二作目は2017年の『スプリット』、そして三作目が『ミスター・ガラス』です。

『ミスター・ガラス』の結末では、主要なキャラクターであるデヴィッド・ダン(アンブレイカブル)、ケヴィン・ウェンデル・クラム(ビースト)、そしてイライジャ・プライス(ミスター・ガラス)がそれぞれ命を落とし、物語は大きな区切りを迎えます。そのため、続編を作るには新たなキャラクターやストーリーラインが必要となり、これまでの物語とは異なる展開が求められるでしょう。

シャマラン監督自身も、このシリーズはこれで完結だと述べており、新たな物語を描く計画はないとされています。しかし、映画の世界では、予期せぬ続編やスピンオフが作られることもあるため、今後の動向次第で新しい展開が生まれる可能性も完全には否定できません。
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映画『ミスター・ガラス』は前作を見ていないと意味不明?

『ミスター・ガラス』は、2000年の『アンブレイカブル』と2017年の『スプリット』の続編として作られており、これらの前作を見ていないと、物語の理解が難しい部分が多くあります。映画は、3つの作品に登場するキャラクターの背景や関係性を深く掘り下げています。例えば、デヴィッド・ダンは『アンブレイカブル』で自分の超人的な力に気づき、イライジャ・プライス(ミスター・ガラス)はその力を見出し、対立することになります。

一方、『スプリット』の主人公であるケヴィン・ウェンデル・クラムは、複数の人格を持ち、その中でも「ビースト」という強力な人格が現れる設定です。『ミスター・ガラス』は、これらのキャラクターが一堂に会し、対決することを描いているため、前作での彼らの行動や成り立ちを知っていることが、物語の背景を理解する上で非常に重要です。

そのため、前作を見ていないと、キャラクターの動機や行動の意味、そして彼らの能力がどのように関連しているのかがわからず、映画の全体像を理解するのが難しく感じられるでしょう。前作を見ておくことで、物語をより深く楽しむことができます。
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映画『ミスター・ガラス』の三つ葉のクローバーが意味するものとは?

『ミスター・ガラス』の中で、三つ葉のクローバーは非常に重要なシンボルとして描かれています。この三つ葉のクローバーは、作中に登場する秘密組織の象徴であり、彼らの存在や活動を表しています。この組織は、世界中の超人的な能力を持つ者たちを監視し、必要に応じて彼らを制御したり排除したりすることを目的としています。

三つ葉のクローバーは、「普通の人間」と「超人的な能力を持つ人間」とのバランスを保つためのシンボルであり、組織のメンバーはこれを通じて、能力者たちが人類にとって危険な存在にならないようにする役割を果たしています。映画の中で、この組織がデヴィッド・ダン、ケヴィン・ウェンデル・クラム、イライジャ・プライスといった超人的な力を持つキャラクターたちを研究し、彼らの能力を封じ込めようとします。

この三つ葉のクローバーは、組織が「普通の人間」の側に立ち、超人的な存在を危険視していることを象徴しています。そして、彼らの活動を通じて、超能力やヒーローの存在が広く知られることを防いでいます。このシンボルは、物語の中で重要なテーマである「普通と異常」、「力と抑制」といった対立を表しています。
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映画『ミスター・ガラス』で、なぜケイシーだけ生き残ったのか?

映画『ミスター・ガラス』でケイシーが生き残った理由は、彼女がケヴィン・ウェンデル・クラム(ビースト)にとって特別な存在だったからです。ケイシーは『スプリット』の物語で、ケヴィンの中の複数の人格と出会い、その中でも「ビースト」と呼ばれる強力な人格とも対峙しました。当初はケヴィンの人格に囚われ、命の危険にさらされていましたが、彼女の優しさと共感的な態度が、ケヴィンの中にいる人格たちに感銘を与えました。

ケイシーは、ケヴィンが幼少期に虐待を受けていたことに気づき、彼の痛みを理解しようとしました。その結果、ケヴィンの中の人格たちがケイシーを「汚れていない存在」として認識し、彼女を傷つけることをやめました。この絆は『ミスター・ガラス』でも続いており、ケヴィンにとってケイシーは唯一心を許せる存在となっています。

物語のクライマックスで、ケイシーはケヴィンを説得し、彼に人間としての自分を取り戻すよう呼びかけます。彼女の言葉に触発されたケヴィンは、一瞬の間、ビーストの支配から解放されます。しかし、その直後、警察によってケヴィンは命を奪われてしまいます。ケイシーは、彼を救おうとしましたが、彼の死を防ぐことはできませんでした。

ケイシーは、彼女自身がケヴィンの内面に触れ、彼を理解しようとしたことで、最後まで彼にとって特別な存在であり続けました。そのため、彼女だけが生き残ることができたのです。

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