この記事では、映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の結末・ラストをネタバレありで解説し、この映画に関する疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の結末・ラスト(ネタバレ)
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の考察・解説(ネタバレ)
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で毛利小五郎は人質となった英理をなぜ撃ったのか?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』でコナンはなぜ人質となった蘭を銃で撃ったのか?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で犯人の姿がナイフに映り込んでいるシーンはどこ?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で犯人・沢木 公平を演じた声優は誰?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』のタイトルの意味は?なぜ14なのか?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で目暮警部が犯人に狙われた理由は?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の犯人のセリフ「そんな事だと?貴様らにあの時の私の気持ちはわかるまい」の意味は?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』に出てくるコナンと蘭の人工呼吸シーンについて
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で阿笠博士が犯人に狙われた理由は?
- 映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で毛利小五郎が警察をやめた理由は?
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の結末・ラスト(ネタバレ)
犯人・沢木公平は、過去に起こった出来事の復讐のため、トランプの数字になぞらえて13人の標的を襲撃していた。最後の標的となったのは、毛利蘭だった。彼女は偶然その場に居合わせたため、14番目のターゲットとなってしまう。
クライマックスでは、沢木が蘭を人質にして逃亡を図るが、コナンは彼を止めようとする。沢木は蘭を連れたまま観覧車に乗り込み、コナンも後を追う。高所での緊迫した戦いの末、コナンは機転を利かせ、犯人を追い詰める。しかし、沢木は最後まで抵抗し、蘭を道連れにしようとする。
そこでコナンは、かつて毛利小五郎が妃英理を助けた方法と同じく、蘭の足を銃で撃つことで彼女を助ける決断をする。撃たれた蘭は犯人から解放され、コナンが彼女を救出。沢木は最終的に警察に逮捕される。
事件が解決し、コナンたちは日常へと戻る。しかし、コナン(新一)と蘭の絆はより強くなり、コナンの決断が蘭の命を救ったことが示される。そして、コナンは新たな事件に向けて、再び探偵としての道を歩み続けるのだった。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の考察・解説(ネタバレ)
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で毛利小五郎は人質となった英理をなぜ撃ったのか?
毛利小五郎(神谷明)は、人質となった妃英理(高島雅羅)を助けるために、彼女の足をわざと撃った。これは、犯人が人質を確保したまま逃走するのを防ぐための判断だった。怪我を負った人質は犯人の足手まといになり、人質としての価値が下がるため、犯人が彼女を解放する可能性が高まる。
小五郎は元警察官であり、人質救出のために時には冷徹な判断を下さなければならないことを知っていた。英理を撃つことで、犯人の行動を制限し、彼女の命を守ることを優先したのである。この行動は結果的に成功し、英理は無事に助け出されることとなった。
しかし、小五郎が妻である英理を撃ったことで、彼の判断には賛否が分かれ、事件後に彼は警察を辞職することになる。これが彼が私立探偵として活動することになった理由の一つでもある。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』でコナンはなぜ人質となった蘭を銃で撃ったのか?
コナン(高山みなみ)は、人質となった蘭(山崎和佳奈)を救うために、彼女の足を撃つという決断をした。これは、かつて小五郎が英理を助けるために行ったのと同じ方法である。
犯人が人質を確保したまま逃げるのを防ぐため、コナンは蘭の足を撃つことで、彼女を犯人の足手まといにし、解放させる狙いがあった。これにより、犯人の行動が制限され、蘭の安全を確保することができると考えた。
コナンは、小五郎の過去の行動を参考にしながらも、自らの信念でこの決断を下した。このシーンは、コナンが探偵としてだけでなく、人命救助のための戦略を学び、成長していることを示している。結果的に、彼の判断は成功し、蘭は無事に助け出されることとなった。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で犯人の姿がナイフに映り込んでいるシーンはどこ?
犯人・沢木公平(中尾隆聖)の姿がナイフに映り込んでいるシーンは、彼が小山内奈々(岡本麻弥)を殺害する前の場面である。
このシーンでは、犯人がナイフを手に持ち、その鋭い刃に自らの姿が反射して映る演出がされている。これは、犯人の正体を示唆する重要なヒントの一つであり、視聴者に対しても「このナイフを持っている人物こそが犯人である」という手がかりを提示している。
このような映像表現は、サスペンス映画でよく使われる演出の一つであり、視聴者にとって後から振り返ると重要な伏線となる。コナンもまた、この映像を手がかりに事件の真相に近づいていくことになる。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で犯人・沢木 公平を演じた声優は誰?
沢木公平を演じた声優は、中尾隆聖である。中尾隆聖は、特徴的な声質と演技力で知られ、悪役を演じることが多い声優である。彼の代表作には、『ドラゴンボール』のフリーザ役、『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役などがある。
本作では、沢木公平という元外科医でありながら、復讐のために次々と標的を狙う冷酷な犯人を演じた。特に、沢木が持つ狂気や憎しみのこもったセリフは、中尾隆聖の演技によってさらに際立ち、犯人の異常性をより強く印象付けている。
沢木は、かつて手術のミスで味覚障害を患い、その原因を作った人々に復讐するため、トランプの数字に沿ってターゲットを選び襲撃する。彼の計画は次々と実行されていくが、最後にはコナンによって阻止される。中尾隆聖の演技が、このキャラクターの冷徹さと執念深さを表現し、映画に緊張感を与えている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』のタイトルの意味は?なぜ14なのか?
タイトルの「14番目の標的」は、トランプの数字になぞらえた13人の標的と、その次に狙われた蘭(山崎和佳奈)を指している。
犯人の沢木公平は、自身の味覚障害の原因となった人々を、トランプの1(エース)から13(キング)の数字に当てはめてターゲットにしていった。そして最後に、14番目となる蘭を狙うことになるが、これは計画的なものではなく、偶発的にターゲットとなってしまったものである。
また、14という数字は日本では「死(し)」「死(し)」の語呂合わせとして不吉なものとされることもあり、映画のサスペンス要素を強調する効果もある。タイトルには、単なるターゲットの数以上に、「死に直面する標的たち」としての意味も含まれていると考えられる。
さらに、ラストシーンでコナンが蘭を助けるために彼女を銃で撃ったことが、「14番目のターゲット=蘭」という構図を完成させている。この演出により、タイトルの意味が映画全体を通して深まる仕掛けになっている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で目暮警部が犯人に狙われた理由は?
目暮十三警部(茶風林)が狙われた理由は、名前に「十三」という数字が入っていたからである。
犯人の沢木公平は、トランプの数字に合わせてターゲットを決めており、13番目(キング)として目暮警部を標的に選んだ。彼は、自分が味覚障害になった原因となった人々に復讐するため、名前や職業を基にターゲットを決めていた。
目暮警部は、沢木の過去の事件に直接関わっていたわけではないが、「13」という数字が名前に含まれていたためにターゲットにされてしまった。これは、犯人の計画が単なる復讐だけでなく、トランプになぞらえた儀式的なものであったことを示している。
幸い、コナンの推理と行動によって目暮警部は助かるが、彼の標的リスト入りは偶然ではなく、犯人のこだわりによるものだった。このトランプを使ったターゲット選びが、映画全体にミステリアスな雰囲気を与えている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』の犯人のセリフ「そんな事だと?貴様らにあの時の私の気持ちはわかるまい」の意味は?
犯人の沢木公平(中尾隆聖)が放ったこのセリフは、彼が長年抱えていた怒りと絶望の感情を表している。
沢木は元外科医であり、手術のミスによって味覚障害を負い、医者としての人生を絶たれてしまった。彼にとって味覚は仕事上でも重要な感覚であり、それを失ったことで絶望し、人格が崩壊していった。
そのため、彼は自分をこのような状態に追い込んだと考える人々に復讐を企てた。しかし、コナンや警察がその動機を「たったそれだけの理由」として扱うような態度を見せたことに怒り、**「貴様らにあの時の私の気持ちはわかるまい」**と叫んだ。
この言葉には、「自分がどれほどの苦しみを味わってきたか、お前たちには理解できない」という強い恨みと孤独が込められている。沢木は自らの復讐を正当化しようとするが、コナンに論破されることで、自分がただの犯罪者になってしまったことを痛感する。このセリフは、彼の精神の崩壊と悲劇的な結末を強調する印象的な場面となっている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』に出てくるコナンと蘭の人工呼吸シーンについて
映画のクライマックスで、コナン(高山みなみ)は水中で意識を失った蘭(山崎和佳奈)に人工呼吸をする。このシーンは、コナンと蘭の関係を象徴する重要な場面として描かれている。
水中でのアクションの後、蘭は息ができなくなり、意識を失ってしまう。コナンは彼女を助けるために心肺蘇生を施し、口移しで人工呼吸を行う。この瞬間、コナン(=新一)と蘭が「キスをした」と捉えられるシーンとして話題になった。
しかし、これは恋愛的な演出ではなく、純粋な救命措置である。蘭の命を助けるためにコナンは迷わず人工呼吸を行い、無事に彼女の意識を取り戻すことができた。
この場面は、コナン(新一)が蘭をどれだけ大切に思っているかを示すシーンでもある。蘭の命が危機に瀕したとき、コナンは自分の正体を明かすことも気にせず、ただ彼女を救おうとする。このシーンは、コナン(新一)と蘭の強い絆を象徴する名場面となっている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で阿笠博士が犯人に狙われた理由は?
阿笠博士(緒方賢一)が犯人の標的となった理由は、名前に「士」が入っていたからである。
犯人の**沢木公平(中尾隆聖)**は、トランプの数字になぞらえてターゲットを選ぶというルールで復讐を進めていた。11番目のターゲットは「J(ジャック)」に相当し、ジャックはトランプの絵札で「兵士(Knight)」を指す。
「士」という字は、兵士や戦士を連想させるため、阿笠博士の名前が「J(ジャック)」のターゲットとして選ばれた。しかし、阿笠博士は沢木の味覚障害の原因となった事件とは何の関係もなく、あくまで名前に基づいて狙われただけだった。
このことから、沢木の復讐は冷静な計画というよりも強引で狂気的なものであることがわかる。最初は復讐のために始めた犯行だったが、途中からはターゲット選びが形式的になり、ただの殺人ゲームのようになってしまっていた。
幸い、コナンの活躍によって阿笠博士は助かるが、このシーンは犯人の異常な心理状態を示す象徴的な場面となっている。
映画『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』で毛利小五郎が警察をやめた理由は?
毛利小五郎(神谷明)が警察を辞めた理由は、人質となった妃英理(高島雅羅)を救うために、彼女の足を撃ったことが問題となったためである。
かつて小五郎は警視庁の刑事であり、優れた射撃の腕を持つ警察官だった。しかし、ある事件で英理が犯人に人質に取られた際、彼女を救うために彼女の足を撃つという大胆な判断を下した。
この行動は、犯人が英理を人質にしたまま逃げるのを防ぐためのものだった。小五郎は、英理が負傷すれば人質としての価値がなくなり、犯人が彼女を解放する可能性が高いと考えたのだ。結果的にこの作戦は成功し、英理は無事救出されたが、小五郎の行動は警察内で問題視されることとなった。
「人質に銃を向けることは倫理的に許されない」という意見が強まり、小五郎はこの事件をきっかけに警察を辞職することを決意する。そして、彼は探偵として新たな道を歩むことになった。
この背景があるため、小五郎が警察を辞めたことには深い意味があり、彼の過去の決断が今の探偵としての生き方に繋がっていることが描かれている。
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