映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

映画のネタバレ・あらすじ

この記事では、映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。

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映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の作品情報


引用元:U-NEXT

製作年 2018年
上映時間 88分
ジャンル サスペンス
ドラマ
監督 グスタフ・モーラー
キャスト ヤコブ・セーダーグレン
製作国 デンマーク

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の作品概要

『THE GUILTY/ギルティ』(2018)は、デンマークのスリラー映画で、監督はグスタフ・モーラーです。物語は、緊急通報センターのオペレーターとして働く元警官アスガー・ホルムが、一件の誘拐事件に巻き込まれ、電話越しに事件解決を試みる様子を描きます。全編が緊急通報センター内で展開され、緊張感とサスペンスが高まる演出が特徴です。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の簡単なあらすじ

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のあらすじを簡単に紹介しています。どんな話なのか参考にしてみてください。

アスガー・ホルムは、緊急通報センターで働く元警官です。ある夜、彼は誘拐されたと主張する女性からの緊急通報を受けます。アスガーは電話越しに女性を助けようとし、事件の真相を探ろうとしますが、次第に状況は予想外の展開を見せます。電話だけで繋がる二人の間で繰り広げられる心理戦と、アスガーの葛藤が物語の中心です。
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映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の結末ラスト(ネタバレ)

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『THE GUILTY/ギルティ』の結末は、緊張感に満ちた展開が続いた後に訪れます。アスガーは電話越しに女性イーベンの居場所を突き止めようとし、彼女の夫ミカエルが犯人であると考えます。しかし、電話でのやり取りを続けるうちに、アスガーはイーベンが精神的に不安定であり、実際には彼女が自分の子供を傷つけた可能性があることに気付きます。

アスガーは同僚たちと協力して、イーベンの位置を特定し、彼女を救おうとする一方で、彼女の行動の背後にある真実に直面します。最終的に、警察がイーベンの元に到着し、彼女を保護しますが、子供は既に亡くなっていることが明らかになります。アスガーは、自身の行動が間違っていたことを痛感し、大きな罪悪感に苛まれます。

映画の最後で、アスガーは自分の過去の行動についても振り返ります。彼はかつて警官としての任務中に誤った判断を下し、その結果として職務停止となっていたことが示されます。彼の心の葛藤と、緊急通報センターでの出来事が交錯し、アスガーは最終的に自らの罪を認め、法的な責任を取る決意をします。

『THE GUILTY/ギルティ』は、緊急通報センター内だけで展開されるシンプルな舞台設定にもかかわらず、登場人物の心理描写と緊張感あふれるストーリー展開が見事に融合した作品です。アスガーの心の変化と成長、そして罪と救済のテーマが深く掘り下げられたエンディングは、観客に強い印象を残します。
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映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の考察・解説(ネタバレ)

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』に対する疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』で、主人公がかけた最後の電話の意味とは?

映画の終盤、主人公アスガーは、誘拐されたと思っていたイーベンが実は自分の子供を傷つけたことを知り、深いショックを受けます。彼は警察官としての職務を超えて、彼女を助けようと奔走しますが、次第に彼自身の内面の葛藤と向き合うことになります。

最後にアスガーがかけた電話は、イーベンに「自首するように」と促すものでした。この電話は単に彼女の行動を止めるためだけでなく、彼自身の過去の過ちと対峙するためのものでした。アスガーも過去に不正行為や過剰な力の行使で問題を起こしており、その罪悪感が彼を苦しめています。この電話を通じて、彼は自身の過ちを認め、それと向き合う決意を固めます。

電話は、アスガーの内面的な変化と成長を象徴しており、彼が贖罪の道を歩み始める決意を示しています。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』は、主人公がイライラする映画?

『THE GUILTY/ギルティ(2018)』は、主人公アスガーが非常にストレスフルな状況に置かれ続ける映画です。映画はほぼ全編、アスガーの視点で進行し、限られた空間と電話を通じて物語が展開されます。この閉塞感が、観客にも強い緊張感と苛立ちをもたらします。

アスガー自身、プライベートでも職務上でも大きな問題を抱えており、その不安や苛立ちは電話対応にも反映されます。彼は何とか事態を解決しようとしますが、状況は思うように進まず、その度に苛立ちが増していきます。この彼の苛立ちが、観客にも伝わり、ストレスを感じさせる部分があります。

しかし、この感情的な揺さぶりが映画の核であり、アスガーの人間的な弱さや葛藤が浮き彫りになることで、観客は彼の苦悩を深く理解し、共感を覚えるのです。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』には、リメイク作品がある?

はい、『THE GUILTY/ギルティ(2018)』にはリメイク作品があります。2021年に公開されたアメリカ版のリメイク『The Guilty』は、アントワーン・フークア監督が手掛け、ジェイク・ギレンホールが主演を務めました。このリメイク版もデンマークのオリジナル作品と同様に、主人公が緊急通報室のオペレーターとして、誘拐事件と思われるケースに対応する物語です。

リメイク版では、アメリカの文化や社会的背景に合わせて物語が再構成されていますが、基本的なプロットや緊張感を持続させる演出はオリジナルに忠実です。また、ジェイク・ギレンホールの演技が高く評価されており、オリジナル作品に敬意を払いつつも、彼自身の解釈が反映された作品となっています。

オリジナル作品が持つ緊迫感や閉塞感を維持しながら、アメリカ版はより広い観客層にアピールする形で制作されました。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』と、リメイク作品との違いは?

『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のリメイク作品である2021年の『The Guilty』は、オリジナルに忠実でありながら、いくつかの点で異なっています。まず、リメイク版では物語の舞台がアメリカに移されており、そのため文化的な背景や社会問題がアメリカの視点で描かれています。これにより、事件に対する登場人物の反応や解決策がオリジナルと異なる場合があります。

また、リメイク版は視覚的にも少し派手な演出が加えられ、オリジナルのシンプルで緊張感のあるスタイルとは異なり、よりエンターテインメント性が強調されています。ジェイク・ギレンホールが演じる主人公も、デンマーク版のアスガーとは異なるキャラクター設定がなされており、彼の内面的な葛藤や過去がアメリカ版ならではの表現で掘り下げられています。

全体として、リメイク版はオリジナルに敬意を払いながらも、アメリカの観客により親しみやすい作品となるように工夫されています。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の会話に出てくる「蛇」の意味とは?

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の中で言及される「蛇」は、重要な象徴として機能しています。物語の中で、イーベンが蛇を見たと言い、それが彼女の精神状態や錯乱の象徴として描かれます。蛇は古くから不吉さや危険、裏切りの象徴とされており、この場合も彼女の精神的な不安定さや恐怖を暗示していると考えられます。

また、蛇はイーベンの内面的な恐怖や罪悪感の象徴でもあります。彼女が経験した過去の出来事や、その結果として犯した行動に対する無意識の反応が、蛇という形で表現されています。彼女の錯乱した状態は、物語全体の緊張感を高め、観客に彼女の心理的な不安定さを感じさせます。

この蛇のイメージは、物語の進行と共に彼女の真実が明らかになるにつれて、彼女の内面を反映する重要な要素として作用しています。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』は、リメイクとオリジナルどっちが面白い?

『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のオリジナル版とリメイク版はそれぞれ異なる魅力を持っていますが、どちらが面白いかは観る人の好みによります。オリジナル版は、シンプルな演出と限られた空間を効果的に利用した緊張感が特徴で、デンマーク映画ならではの抑制された表現が際立っています。このため、緊張感と心理的な深みを求める観客にとっては、オリジナル版が魅力的です。

一方、リメイク版は、アメリカの文化や社会的背景に合わせて物語が再構成され、ジェイク・ギレンホールの強力な演技が作品を引き立てています。視覚的にもリッチな表現が加えられ、エンターテインメント性が高められています。このため、より派手で感情的な表現を好む観客には、リメイク版が楽しめるかもしれません。

結局、どちらが「面白い」と感じるかは、個々の観客が求める映画体験によるでしょう。

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』と同名のハリウッド作品は、どちらがオリジナル?

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』のオリジナルは、2018年に制作されたデンマークの作品です。この作品が高く評価され、2021年にハリウッドでリメイクされました。そのため、デンマーク版がオリジナルであり、ハリウッド版はそのリメイク作品です。

オリジナル版は、緊張感に満ちた物語展開と、限られた舞台での演出が評価され、特に主人公を演じたヤコブ・セーダーグレンの演技が高く評価されました。

リメイク版は、オリジナルの要素を取り入れつつも、アメリカの観客に合わせてアレンジが加えられています。ジェイク・ギレンホールが主演を務め、物語の緊張感を維持しつつも、より視覚的な演出やアメリカ特有の社会的な背景が反映されています。したがって、オリジナル作品はデンマーク版であり、リメイク版がハリウッドで制作された作品です。
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映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の伏線一覧と回収

映画『THE GUILTY/ギルティ(2018)』の主要な伏線一覧とその回収についてわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

アスガーの焦りと過去の事件

伏線

アスガーが電話対応中に見せる焦りや苛立ちの背後には、彼が過去に関与した事件で何かを抱えていることが暗示されています。彼の同僚や上司が彼に注意を促すシーンもあり、彼の精神状態に何か問題があることが示唆されています。

回収

物語の後半で、アスガーが過去に射殺事件を起こし、その罪悪感に苛まれていることが明らかになります。彼の焦りや苛立ちは、この事件の記憶と向き合うことから来ており、この伏線が物語全体の緊張感と彼の心理的葛藤を浮き彫りにします。

イーベンの曖昧な状況説明

伏線

イーベンがアスガーに対して自分の状況を説明する際、その言葉や行動に矛盾が見られます。彼女の言葉の選び方や、一部の情報を隠しているような態度が、彼女が何かを隠している可能性を暗示しています。

回収

最終的に、イーベンが自分の娘を危険にさらした張本人であることが明らかになります。彼女の曖昧な説明は、自身の行動を隠すためのものであり、この伏線が彼女の行動の真実を明かす重要な要素となります。

ミカエルの過去の暴力性

伏線

イーベンの夫、ミカエルが過去に暴力を振るったことが示唆され、彼が家族に危害を加えている可能性が強調されます。彼の過去の行動が、彼に対する疑念を強め、物語全体に緊張感をもたらしています。

回収

物語のクライマックスで、実際にはミカエルが家族を守ろうとしていたことが明らかになります。彼の過去の暴力性が誤解を招き、彼が犯人であると思わせていたことが判明し、この伏線が物語の逆転劇を支えます。

アスガーの独断的な行動

伏線

アスガーが、警察のルールや指示を無視して独断で行動する描写が繰り返されます。彼は自身の判断に固執し、他者の助言を無視する傾向があり、この行動が物語の進行にどのように影響するかが示唆されています。

回収

アスガーの独断的な行動が、最終的に彼を窮地に追い込む原因となります。彼の判断が誤りであったことが明らかになり、これが事件の解決を複雑にし、彼自身の罪悪感を深める結果となります。この伏線が、物語の悲劇的な結末に繋がります。

アスガーの人間関係の問題

伏線

アスガーの同僚や上司とのやり取りから、彼が職場や私生活で人間関係に問題を抱えていることが示唆されています。彼は同僚と衝突しがちであり、その態度が彼の孤立感を強めています。

回収

最終的に、アスガーの人間関係の問題が、彼の孤立と誤った判断を助長していたことが明らかになります。彼が他者の助言を拒否したことが、彼の誤解を深め、事件の悲劇的な展開を招いた要因となります。この伏線が、彼の精神的な崩壊を際立たせる要素となります。

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