映画『スプライス』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

映画のネタバレ・あらすじ

この記事では、映画『スプライス』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。

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映画『スプライス』の作品情報


引用元:U-NEXT

製作年 2008年
上映時間 104分
ジャンル ホラー
SF
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャスト エイドリアン・ブロディ
サラ・ポーリー
デルフィーヌ・シャネアック
ブランドン・マクギボン
製作国 カナダ
フランス

映画『スプライス』の作品概要

『スプライス(原題:SPLICE)』は、2009年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるSFホラー映画です。映画は、遺伝子操作により生物を創り出す科学者カップルが、自らの倫理観を超えた禁断の実験を行い、その結果、予測不能な恐怖と悲劇が引き起こされる様子を描きます。人間の好奇心と倫理の限界をテーマに、科学の進歩がもたらす危険をリアルに描いた作品です。

映画『スプライス』の簡単なあらすじ

映画『スプライス』のあらすじを簡単に紹介しています。どんな話なのか参考にしてみてください。

遺伝子工学者のエルサとクライヴは、人間と動物のDNAを掛け合わせた新たな生命体「ドレン」を生み出します。ドレンは急速に成長し、人間のような知能と外見を持ちながらも、異常な力や攻撃性を備えています。科学者としての興味と恐怖の狭間で、エルサとクライヴはドレンを隠し育てますが、彼女の存在が次第に制御不能な事態を招き、二人の関係や生命を脅かすことになります。
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映画『スプライス』の結末ラスト(ネタバレ)

映画『スプライス』の結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画のクライマックスでは、ドレンが成長し、完全に制御不能な存在となります。彼女はエルサとクライヴの制約を振り切り、自らの本能に従って行動するようになります。ドレンの行動は予測不能であり、彼女の力は日に日に増していきます。

最終的に、ドレンはクライヴを襲い、彼を殺害します。その後、エルサに襲いかかるドレンですが、エルサは最後の手段として彼女を殺すことを決意します。激しい闘いの末、エルサはドレンを倒すことに成功しますが、その代償として精神的に大きな傷を負います。

物語のラストでは、エルサが実験の結果を会社に報告し、報酬を受け取るシーンが描かれます。しかし、彼女の表情には喜びはなく、むしろ深い絶望と後悔が垣間見えます。そして、彼女が妊娠していることが明らかになります。エルサは、クライヴの子供ではなく、ドレンの遺伝子を受け継いだ新たな生命体を宿しているのです。

この終わり方は、科学がもたらす恐怖と、倫理を超えた行為が引き起こす破滅的な結果を象徴しています。エルサが選択した道が、さらなる悲劇を予感させるものであり、映画は彼女の運命に対する恐ろしい疑念を残して幕を閉じます。
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映画『スプライス』の考察・解説(ネタバレ)

映画『スプライス』に対する疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

随時更新予定
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映画『スプライス』の伏線一覧と回収

映画『スプライス』の主要な伏線一覧とその回収についてわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

エルサの家族への言及

伏線

物語の序盤で、エルサが自分の母親との複雑な関係について話すシーンがあります。彼女は家庭環境が厳しく、母親との間に深い溝があったことが暗示されます。この家族のトラウマが、彼女の科学への執着や、ドレンに対する母性的な感情に影響を与えていることが示唆されています。

回収

後に、エルサがドレンに対して過剰な保護者意識を持つようになるのは、自身の母親との関係の反動であることが明らかになります。エルサは、ドレンを通じて自らの過去を癒そうとするものの、最終的にはその関係が崩壊し、悲劇を招く原因となります。

ドレンの異常な成長速度

伏線

ドレンが生まれてから非常に短期間で急速に成長する様子が描かれます。彼女の成長速度は異常であり、エルサとクライヴはその進化をコントロールできなくなることが暗示されています。この成長速度が、彼女の力と知能が急激に発展する伏線となります。

回収

ドレンが急速に成長したことで、エルサとクライヴは予期しなかった危険に直面します。彼女の急激な成長は、彼らのコントロールを超え、最終的にドレンが制御不能な存在となる要因となります。これにより、彼女が最終的にクライヴを殺害し、エルサに襲いかかる結末へと繋がります。

ドレンの性別の変化

伏線

ドレンは最初、女性として誕生しますが、彼女の遺伝子構造には両性具有の特性が含まれていることが早い段階で示唆されます。この性別の曖昧さは、彼女の存在が完全に予測不能であることを示しており、物語の展開において重要な役割を果たします。

回収

物語の終盤で、ドレンが男性に変化し、その結果、クライヴに対して性的に攻撃的な行動を取ります。この性別の変化は、ドレンが完全に異常で制御不能な存在であることを示し、クライヴとエルサの関係に致命的な亀裂をもたらします。最終的に、この変化が悲劇的な結末に繋がります。

ドレンの動物的本能

伏線

ドレンが成長するにつれて、彼女が人間の知能を持つ一方で、動物的な本能も強く持っていることが描かれます。彼女は狩猟本能や攻撃性を持ち、人間としての理性と動物としての本能が交錯する存在として描かれています。

回収

物語のクライマックスで、ドレンの動物的本能が完全に表面化し、彼女はクライヴを殺害します。この本能は、彼女がもはや理性では抑えられない存在であることを強調し、最終的にエルサに対しても攻撃を仕掛ける動機となります。ドレンの本能が彼女の破壊的な行動の源泉であることが明らかになります。

エルサの妊娠の可能性

伏線

エルサが自身の生物学的時計に対する意識を語るシーンや、ドレンに対する母性的な感情の強さは、彼女の妊娠や母性に対する潜在的な欲望を示唆しています。彼女がドレンを我が子のように扱うことで、自身の母性を投影していることが感じられます。

回収

映画のラストで、エルサが妊娠していることが明らかになります。この妊娠は、クライヴの子供ではなく、ドレンの遺伝子を持つ新たな生命体であることが示唆されます。エルサの母性に対する欲望が、さらなる恐怖と悲劇を招く伏線であり、物語は新たな恐怖の始まりを予感させる形で終わります。

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