映画『エクソシスト(1973)』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

映画のネタバレ・あらすじ

この記事では、映画『エクソシスト(1973)』のあらすじを簡単に紹介し、結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。また、この映画に対する疑問や謎、伏線などについてもわかりやすく考察・解説しています。

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映画『エクソシスト(1973)』の作品情報


引用元:U-NEXT

製作年 1973年
上映時間 121分
ジャンル ホラー
サスペンス
監督 ウィリアム・フリードキン
キャスト エレン・バースティン
リー・J・コッブ
リー・J・コッブ
ジェイソン・ミラー
製作国 アメリカ

映画『エクソシスト(1973)』の作品概要

『エクソシスト(1973)』は、ウィリアム・フリードキン監督のアメリカのホラー映画で、ウィリアム・ピーター・ブラッティの同名小説を原作としています。物語は、12歳の少女リーガンが悪魔に取り憑かれたことから始まります。母親のクリスがあらゆる治療法を試みる中、最終的に神父たちに助けを求めることになります。映画はリアリズムと超自然的な恐怖を融合させ、観客に強烈な恐怖を与え、ホラー映画の金字塔として知られています。

映画『エクソシスト(1973)』の簡単なあらすじ

映画『エクソシスト(1973)』のあらすじを簡単に紹介しています。どんな話なのか参考にしてみてください。

12歳の少女リーガンが、突然奇妙な行動を始めます。彼女の母親クリスは、医者や心理学者を訪ねますが、原因が見つかりません。リーガンの状態が悪化する中、クリスは最後の手段としてエクソシズム(悪魔払い)を求め、神父メリンとカラスに助けを依頼します。彼らはリーガンの悪魔を追い払うために壮絶な戦いを繰り広げます。
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映画『エクソシスト(1973)』の結末ラスト(ネタバレ)

映画『エクソシスト(1973)』の結末ラストをネタバレありでわかりやすく解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画のクライマックスでは、カラス神父とメリン神父がリーガンの部屋でエクソシズムを開始します。悪魔は二人を激しく挑発し、儀式は過酷なものとなります。メリン神父が過労で倒れ、カラス神父が一人で儀式を続けることになります。カラス神父は、悪魔が自分に取り憑くように挑発し、悪魔を引き受けます。悪魔が彼に取り憑いた瞬間、カラス神父は窓から飛び降りて自らの命を犠牲にし、悪魔を取り除くことに成功します。

リーガンは悪魔から解放され、悪魔に取り憑かれていた間の記憶を失います。クリスとリーガンは家を引っ越し、新たな生活を始める決意をします。彼らは、カラス神父の犠牲とメリン神父の努力に感謝し、前向きに生きることを選びます。

ラストシーンでは、リーガンがダイアー神父に感謝の意を示し、十字架をプレゼントします。ダイアー神父はカラス神父の思い出を胸に、信仰を新たにします。『エクソシスト』の結末は、恐怖と希望が交錯し、人間の信念と勇気が悪魔に打ち勝つ姿を描いています。
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映画『エクソシスト(1973)』の考察・解説(ネタバレ)

映画『エクソシスト(1973)』に対する疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

映画『エクソシスト(1973)』とメリーランド悪魔憑依事件の関連性とは?

映画『エクソシスト(1973)』は、ウィリアム・ピーター・ブラッティの同名小説を原作としていますが、その小説自体は1949年にアメリカ・メリーランド州で実際に起こったとされる「メリーランド悪魔憑依事件」から着想を得ています。この事件は、14歳の少年に悪魔が憑依したという記録が残っており、その少年が「ロビー・ドウ」として知られています。ロビーの家族は、息子の異常な行動に恐れを抱き、カトリック教会に助けを求め、最終的にはエクソシスト(悪魔祓い)を行うこととなりました。

ブラッティは、この実話を基にして小説『エクソシスト』を執筆し、その後映画化されました。映画では、少年ではなく少女リーガンに悪魔が憑依するという形で物語が展開されますが、基本的な構造はメリーランド事件と似ています。映画で描かれるリーガンの異常な行動や、エクソシズムの儀式は、この実際の事件からインスピレーションを得ているため、現実とフィクションが融合した物語になっています。

メリーランド事件は当時非常にセンセーショナルであり、エクソシズムの実施が記録されている数少ないケースの一つです。映画はこの事件をホラー映画の枠組みで再現することで、観客に深い恐怖感を与える作品となりました。

映画『エクソシスト(1973)』の通常版とディレクターズカット版との違いとは?

映画『エクソシスト(1973)』の通常版とディレクターズカット版(2000年に公開された「ディレクターズ・カット 特別版」)にはいくつかの違いがあります。ディレクターズカット版は、ウィリアム・フリードキン監督がオリジナル版でカットしたシーンや、当初のバージョンに含まれていなかったいくつかの追加シーンが復元されています。

最も有名な追加シーンの一つは「スパイダーウォーク」と呼ばれる場面です。このシーンでは、悪魔に取り憑かれたリーガンが階段を逆さまに四つん這いで降りていくという非常に不気味なシーンが描かれています。通常版ではカットされていましたが、ディレクターズカット版で復活し、観客にさらなる恐怖を与えることになりました。

また、エクソシズムの最中にリーガンが悪魔の正体について話すシーンや、クライマックス後に神父たちが会話するシーンなど、キャラクター間の関係やテーマを深めるためのシーンがいくつか追加されています。音響や編集も一部変更され、映画全体のテンポや雰囲気が若干異なる印象を与えるようになっています。

ディレクターズカット版は、通常版よりも20分ほど長く、オリジナルのストーリーをさらに深く掘り下げたバージョンとして、多くのファンに評価されています。

映画『エクソシスト(1973)』の子役リンダ・ブレアは死亡したのか?

映画『エクソシスト(1973)』で悪魔に取り憑かれる少女リーガンを演じたリンダ・ブレアは、2023年時点で存命中です。彼女はこの映画での演技が評価され、1974年のゴールデングローブ賞で最優秀助演女優賞を受賞するなど、非常に注目を浴びました。

リンダ・ブレアは『エクソシスト』での成功後、映画業界でのキャリアを続けましたが、同時にこの役柄が彼女のイメージに強く影響を与えました。また、彼女は私生活においても多くの困難に直面しましたが、現在は動物愛護活動に力を入れており、俳優活動よりも慈善活動に重点を置いています。

そのため、リンダ・ブレアが死亡したという噂は根拠のないものです。彼女の役柄が非常に恐ろしいものであったため、このような都市伝説や噂が広まった可能性がありますが、彼女は健在であり、今も社会的に貢献しています。

映画『エクソシスト(1973)』の初代キャストは?

映画『エクソシスト(1973)』の主要キャストは、いずれも当時の映画界で高く評価されていた俳優たちです。悪魔に取り憑かれる少女リーガン・マクニールを演じたのはリンダ・ブレアで、この役が彼女の代表作となりました。リーガンの母親クリス・マクニールを演じたのはエレン・バースティンで、彼女はこの役でさらに名声を高めました。

また、悪魔祓いを行うカラス神父を演じたのはジェイソン・ミラーです。彼の複雑なキャラクター描写が映画の感情的な中心となっています。そして、映画のタイトルにもなっているエクソシスト(悪魔祓い師)であるメリン神父を演じたのは、マックス・フォン・シドーです。フォン・シドーはこの役で、神秘的で威厳あるキャラクターを見事に演じました。

他にも、リーガンを診断する精神科医や、カラス神父の同僚であるダイアー神父など、脇を固めるキャストも含めて、映画全体の緊張感を支えています。これらの俳優陣は、ホラー映画の枠を超えた深みとリアリティを映画にもたらし、『エクソシスト』を時代を超えた名作に仕上げました。

映画『エクソシスト(1973)』で「TASUKETE」という貼り紙があるシーンは?

映画『エクソシスト(1973)』で「TASUKETE」という日本語の貼り紙が登場するシーンは、作中には存在しません。この貼り紙に関する噂や都市伝説は、映画の恐怖感やミステリアスな要素が広がる中で生まれたものである可能性が高いです。

『エクソシスト』は、当時としては非常に衝撃的な内容を含んでいたため、上映後には多くの都市伝説や噂が発生しました。この「TASUKETE」に関する噂も、その一環として広まったのかもしれません。映画の中で、リーガンの部屋や悪魔祓いのシーンにおいて、さまざまな超常現象や不気味な出来事が描かれているため、その影響でこうした話が生まれた可能性があります。

もし観客がそのようなシーンを記憶している場合、それは誤解や後年のリメイク版や関連作品との混同であるか、またはインターネット上で作られた創作の一部かもしれません。

映画『エクソシスト(1973)』でリーガンに乗りうつる悪魔の正体とは?

映画『エクソシスト(1973)』でリーガンに憑依する悪魔の正体は、「パズズ」と呼ばれる古代メソポタミアの悪魔です。パズズは、風を司る邪悪な存在で、しばしば病気や災厄をもたらす者として描かれます。映画の冒頭では、メリン神父がイラクで考古学的発掘を行っている際に、この悪魔の像が発見され、彼がかつてパズズと対峙したことが示唆されます。

リーガンに憑依したパズズは、彼女の体を使って不気味な現象を引き起こし、彼女の声や姿が徐々に変貌していきます。彼は人間の弱さを利用し、恐怖や絶望をもたらすことを目的としており、特に神父たちの信仰心を試し、彼らを精神的に追い詰めます。最終的に、カラス神父はパズズを自分の体に移し、自らの命を犠牲にしてリーガンを救おうとします。

パズズの存在は、映画全体の恐怖の根源であり、宗教的・精神的なテーマに深く結びついています。彼は単なる悪霊以上に、信仰と悪の対立を象徴する重要な存在です。

映画『エクソシスト(1973)』でリーガンを演じた子役は死亡したのか?

映画『エクソシスト(1973)』でリーガンを演じたリンダ・ブレアは死亡していません。彼女は2023年時点で存命中であり、動物愛護活動や慈善活動に積極的に取り組んでいます。『エクソシスト』での成功は彼女のキャリアに大きな影響を与え、注目されましたが、その後は映画界から徐々に距離を置きつつ、別の分野で活躍しています。

リンダ・ブレアが死亡したという噂は、映画の内容が非常に強烈で衝撃的であったため、その後に彼女にまつわるさまざまな都市伝説が広まった結果として生まれたものと考えられます。彼女の演技は、多くの観客に強い印象を与え、ホラー映画史に残る名演技となっていますが、現実にはリンダ・ブレアは健在であり、映画業界からは一線を退いています。
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映画『エクソシスト(1973)』の伏線一覧と回収

映画『エクソシスト(1973)』の主要な伏線一覧とその回収についてわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレが書かれているためご注意ください。

イラクでの発掘

伏線

映画の冒頭で、メリン神父がイラクで古代遺跡の発掘を行い、悪魔の像を発見します。メリン神父はこの像を見て不安を感じ、何か悪いことが起こる予感を抱きます。このシーンが物語全体に影響を与えることを示唆しています。

回収

発掘された悪魔の像が、後にリーガンに取り憑く悪魔と関連していることが明らかになります。メリン神父の不安が現実となり、彼が再び悪魔と対峙する運命にあることを示しています。この伏線が、物語の背後にある超自然的な脅威を強調します。

リーガンの遊びでの異常行動

伏線

リーガンが母親に「イマジナリーフレンド」としてキャプテン・ハウディについて話し始めるシーンがあります。彼女はこの存在と話し、奇妙な行動を見せ始めます。このキャプテン・ハウディがリーガンの異常行動の原因であることが暗示されています。

回収

キャプテン・ハウディが実はリーガンに取り憑いている悪魔であることが判明します。彼女の奇妙な行動が悪魔の影響によるものであり、キャプテン・ハウディが悪魔の初期の兆候であったことが明らかになります。

カラス神父の信仰の危機

伏線

カラス神父は母親の死を悔い、信仰の危機に陥っています。彼の内的な葛藤と罪悪感が映画の中で描かれ、彼自身が自分の信仰に疑問を抱いています。この心の葛藤が彼の行動に影響を与えます。

回収

カラス神父の信仰の危機が、最終的に彼が悪魔に取り憑かれ、自己犠牲を通じてリーガンを救う行動につながります。彼の内的な葛藤が、悪魔との戦いでの彼の決意と犠牲の動機となります。

家の異常現象

伏線

リーガンの家で奇妙な音や家具の動き、温度の急激な低下などの異常現象が頻繁に起こります。これらの現象が家に悪魔の存在を示しており、不安と恐怖を増幅させます。

回収

異常現象が悪魔の影響によるものであることがエクソシズムの過程で明らかになります。これらの現象が、リーガンが悪魔に取り憑かれている証拠として、家族と神父たちに恐怖を与え、儀式の必要性を強調します。

カラス神父の母親の死

伏線

カラス神父の母親が孤独の中で死んだことが、彼の大きな心の痛みとして描かれています。彼は母親を救えなかったことに深い罪悪感を抱いています。

回収

この罪悪感が、最終的にカラス神父がリーガンを救うために自己犠牲を選ぶ理由となります。彼の母親の死が、彼の信仰の危機と自己犠牲の動機を強化し、物語のクライマックスでの彼の行動に深い意味を与えます。

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